トランプ家、マフィア映画のセリフを使用?議事堂襲撃事件

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トランプ一家
©MashupReporter

21日、議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会は、8日目となる公聴会を開催。この日は主に、事件当日、トランプ氏が集会で演説を終えてから、襲撃犯らに帰宅を促すまでの約3時間におよぶホワイトハウス内の動きに焦点が当てられた。

委員会は、トランプ氏は、家族や側近から即時介入の求めがあったにも関わらず、これを聞き入れずに暴動がエスカレートすることを許し、自らの副大統領や議員、警官らの命を危険にさらしたと指摘。大統領宣誓に背いたと非難した。

公聴会の中盤、息子ジュニア氏が、映画「ゴッドファーザー」の言葉を引用したメッセージをメドウズ大統領首席補佐官に送っていたことが明らかにされると、ネットではこれをからかうコメントが殺到。一時、映画タイトルがTwitterのトレンド入りした。

ジュニア氏は事件の最中、メドウズ氏に「このくそったれをすぐに(父親に)非難させるんだ。議会警察のツイートじゃ意味がない」と、非難声明を要請。これにメドウズ氏が「強くプッシュしてる。私も同感だ」と答えると、ジュニア氏は「これは、Go to the Mattresses的な状況だ。事態が悪化すれば、やつらはすべてのレガシーを破壊しようとしかねない」と、父親が築いた遺産が失われることに危機感を示した。

公聴会では、マットレス発言の真意を話すジュニア氏の証言音声を公開したが、この中でジュニア氏は「すべてをつぎ込め」という意味で、映画『ゴッドファーザー』からの引用だと明かした。

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ゴッドファーザー第1作では、気性の荒い長男ソニーが、敵対組織との抗争に備えるといった意味で「Go to the Mattresses」と話すシーンが収録されている。

マフィア用語をメドウズ氏が理解できたか不明だが、あるユーザーは「ジュニアの引用は、彼が言った文脈では意味が成立しない」とコメント。「これは、抗争中は隠れ家にあるマットレスで寝泊まりして、家族のもとには帰らない人々のことだ」と間違いを指摘した。

誤用に加えて、「犯罪一家にはゴッドファーザー用語がお似合い」「彼らは、自分たちをマフィアファミリーだと思っている」といった声や、父親を裏切って証言を行ったジュニア氏は、ソニーではなく次男のフレド(裏切り行為により、3男マイケルから殺害される人物)だと指摘するミームなどが相次いだ。

また、ジュニア氏は実はゴッドファーザーを見ておらず、映画「ユーガットメール」で知っただけではないかと推測するユーザー(作中、トム・ハンクスがメグ・ライアンに、Go to the Mattressesの意味を説明するシーンが収録されている)や、「トランプ家のことだから、ポルノ用語に聞こえた」「ゴッドファーザーの引用よりもおかしいのは、父親に破壊されるほどのレガシーがあると思っていること」といった皮肉も投稿されている。