偽ブランド品天国に手入れ、2.6億円相当を押収 NY市

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ニューヨーク市警察は12日、マンハッタンで約200万ドル(約2.6億円)相当の偽ブランド品を押収し、5人を逮捕したことを明らかにした。

押収品にはグッチやシャネル、エルメス、バーバリーなどのバッグや財布、時計、香水、ベルト、サングラスのほか、ディオールやナイキのスニーカーなどの偽造品が含まれる。

押収を実施したのは、パトロールサービス部門で、近隣住民からの苦情への対応と、その他の犯罪を阻止するため「バッグガイズ作戦」と称する一斉摘発に乗り出した。逮捕された5人は、偽造品販売の罪で起訴された。

今回摘発が行われたのは、ロウアーマンハッタンのカナルストリート駅付近。以前から歩道を埋め尽くすように偽ブランド品が陳列され、観光客を相手に販売活動が大胆に行われていた。

パンデミック後、旅行客が戻り始めると、規模はさらに拡大。一部では「フェイクバッグの金鉱」とも呼ばれるなど、観光名所化していた。

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パトロールサービス部門のベンジャミン・ガーリー副部長は地元紙amNYに、企業から教育を受け、偽物と本物を識別する専門の警察官を配備していると明かした。偽造品の販売得た利益は、別の犯罪行為に利用されていると語った。

情報筋によると、これらの偽ブランド品を大量に購入し、本物と偽り、eBayなどのオンライン・ショップで売りさばく物もいるという。

押収した商品は、持ち主が回収できるよう一定期間保管するが、その後破棄する予定としている。