NY市セキュリティ強化へ。米軍によるイラン有力司令官殺害受け。

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米軍がイラン革命防衛隊のカセム・ソレイマニ司令官を殺害した報道を受け、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は2日深夜、ツイートを連投し、イランまたはテロリストによる米国に対する報復の試みから市内の主要な場所を守るため、ダーモット・シア(Dermot Shea)警察委員長と即時の対応を協議したと発表。続けて「われわれはこの脅威に対して長期的に警戒しなければならない」と述べた。

市長はまた「議会の承認なしで、米国政府はイランに対して事実上の宣戦布告をした。アメリカ市民は、終わりなき戦争を終結し、軍隊を国に帰らせるために投票したにもかかわらず、発言権がなかった。」と政権の決定を非難した。

米国防総省は2日「トランプ大統領の指令に基づき、海外の人員を守るために決定的な自衛行動をとった」と声明を発表。「米国が海外テロ組織に指定するイラン革命防衛隊コッズ部隊の司令官、カセム・ソレイマニ氏を殺害した」と認めた。

続けて「ソレイマニ氏はイラクと同地域のアメリカ人外交官と兵士への攻撃計画に深く関わった。」と指摘。また、12月27日の攻撃を含むイラクの軍事基地への攻撃を画策したほか、今週のバクダットの米大使館襲撃を承認したと主張した。

ニューヨークタイムズによると、ソレイマニ司令官は、テヘランが支援する強硬派組織「カタイブ・ヒズボラ」の指導者、アブ・マフディ・アルムハンディスなど複数人とともに、バグダッドの空港で米軍無人航空機MQ-9リーパーが発射したミサイルにより殺害された。

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ソレイマニ氏殺害の一報が流れるなか、トランプ大統領はコメントをつけず、星条旗の画像をツイートした。