9日、ニューヨーク州の新型コロナウイルス(COVID-19)感染者数は、前日より1万人以上増え15万9937人となった。スペインやイタリアを超え、全世界で最も感染者数が多い都市となった。
ジョンズ・ホプキンス大学によると9日午後4時現在の感染者数は、スペイン15万2446人、イタリア13万9626人となっている。
新規入院数は減少傾向に
ニューヨーク州での過去24時間の死者数は799人となり、3日連続最多を更新。これまでの死者数は7,067人となった。
ニューヨーク州のクオモ知事は同日の会見で、新規入院者数およびICU、挿管患者数は過去数日間、減少傾向にあると発表。
感染増加のペースが低下していることについて、「われわれの行動の直接的な結果」とし、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の効果が出ていると成果を述べた。
死者数の増加について「入院が長期化するほど挿管する割合が高くなる」と説明。感染増加のピークの後に、死者数の増加がやってくることは理解できると語った。
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NY市の感染者数は8.7万人超
ニューヨーク市の感染者数は、8万7028人(+5,225)、死者数は4,778人(+518)となった。行政区別の感染者数は以下のとおり。
- クイーンズ 27,759人(10万人あたり1,111人)
- ブルックリン 23,408人(10万人あたり863人)
- ブロンクス 18,736人(10万人あたり1,273人)
- スタテンアイランド 6,298人(10万人あたり1,255人)
- マンハッタン 11,486人(10万人あたり611人)
ニューヨーク市の年齢別死者数は以下のとおり。
- 0−17:3人
- 18-44:219人
- 45-65:1,020人
- 65-74:1,064人
- 75以上:1,952人
- その他:2人
男女別の死者数は、女性1,526人、男性2,527人
また市保健局は8日、初めて人種別の予備データを公表した。6日現在の人種別の死者数の割合は以下の通り。
- ヒスパニック 34%(全人口の29%)
- 黒人 28%(全人口の22%)
- 白人 27%(全人口の32%)
- アジア系 7%(全人口の14%)
人種ごとの死亡率(年齢調整あり)でみると、ヒスパニックは10万人に22人、黒人は10万人に20人、白人は10万人に10人、アジア系は10万人に約8人となり、ヒスパニックと黒人の死亡率は白人などの2倍以上となった。