「バカじゃない人求む」ピザ屋の求人が物議

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オハイオ州にあるピザ屋の型破りな求人内容が、世間の注目を集めている。コロンバスにある「サントニオズ・ピザ」では2カ月前、「バカじゃない人」を募集し始めた。

店の前には「Now hiring, non-stupid people」と大きな文字で書かれた広告が掲げられている。地元テレビ局WSYXが投稿したFacebookのコメント欄には、「近くに住んでたらよかったのに。贔屓にしたい」「素晴らしいポリシー」「どの職場もバカじゃない人を採用すべき」といった肯定的な意見の一方、「バカじゃなくて、怠惰でない人物を募集すべき」「スマートな人は最低賃金で働いたりしない」「従業員の教育は雇用者の能力」「劣悪な職場環境だと自ら言っているようなもの」などのコメントも投稿されている。

不快に思った住民から、偽の注文が入ることもあるという。CBSニュースによると、100ドル(1万3000円)相当のピザをオーダーしておきながら、ピックアップに現れなかった客もいるという。

店を訪れたある客は地元テレビ局の取材に、サービスや仕事を理解できる人材が欲しいのは理解できると述べ、「大いに笑った。悪いアイデアではない」と店を支持した。さらに、(求人内容は)けんか腰に思えるかもしれないが、自身は気にしないと語った。

オーナーの娘で、長年店を手伝っているダニガンさんは「何よりもユーモアだった」と述べつつも、これまで雇ってきた人々は「働きたいと思っていなかった」と振り返り、「勤労意欲がない」労働者の採用を避ける意図があったと明かした。

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なお偽の注文をしたある客は、店に折り返し電話をかけ、「お前の店のピザはまずい」と従業員に告げ、注文をキャンセルしたという。こういった事態に、ダニガンさんは、食べ物を無駄にしないよう、ピザは必要としている人々に寄付していると語った。ちなみに、求人を掲げて以降、来店客も増加しているという。