実刑言い渡され激昂、被告が判事を襲撃

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ネバダ州ラスベガスのクラーク郡地方裁判所で3日、暴行未遂で禁錮刑の有罪判決を受けた男が、刑を言い渡された直後に判事に襲いかかる事件があった。

デオブラ・デローネ・レッデン被告(30)は昨年、バットで人を殴ったとして暴行罪で起訴された。精神鑑定を受け、裁判を受ける能力があると診断された後、11月に軽減された暴行未遂罪で有罪を認めた。この日の量刑審問で代理人は、執行猶予を求めていた。

レッデン被告本人は、自分は「反抗的な人物ではなく」「どのような困難な状況においても正しいことをする努力を怠らない」と主張。自身は収監されるべきではないとして、情状酌量を求めていた。

メアリー・ケイ・ホルサス判事は、過去に窃盗や家庭内暴力での犯罪歴があったことから「彼は何か別のことを体験すべき時だ。前歴から認められない・・」と説明した直後、被告は判事に襲いかかった。

法廷に備えられたカメラには、被告が「F***、B***」と叫んだ後、判事席に飛び込み、椅子ごとなぎ倒す姿が撮影されている。取り押さえられる間も激しく抵抗し、スタッフらを殴る様子も確認できる。

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ホルサス判事は倒れこみ、軽傷を負った。法廷に控えていた保安官は、被告と揉み合いになった際、額を切り、肩を脱臼するなどのけがを負い、病院に搬送された。

レッデンは、判事や職員に対する複数の暴行容疑で逮捕され、拘置所に収監された。

ラスベガス地方裁判所は声明で、職員や法執行機関らの「英雄的な行動」を賞賛。「安心かつ安全な裁判所と法廷であるように務める」と共に、「プロトコルの見直しを実施する」と述べた。