トランプ氏 大統領選に出馬しないと言えないワケ、米司会者

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元FOXニュース司会者、メーガン・ケリーは22日配信の自身のポッドキャスト番組で、トランプ氏の2024年大統領選への出馬の可能性に言及。出馬をするつもりはないが、発表できないでいると話した。

この日は、ミッチ・マコーネル上院議員の元主席補佐官だったジョシュ・ホルムズ氏らが運営するポッドキャスト「ルースレス」のメンバーらがゲストに加わった。

ケリー氏は、共和党全国委員会(RNC)の上層部にいた人物の話として、「トランプ氏は再出馬しない。ただ再出馬しないといえないだけだ」と述べ、不出馬を宣言できないのは「RNCが弁護士料を払えなくなるからだ」と語った。

「弁護士料金をサポートできないのは、RNCはニュートラルでなければならないからだ」と説明。「トランプ氏は弁護士費用がかさんでいるので、出馬するかどうかの発表を可能な限り遅らせる必要がある」と語った。また、トランプ氏がそもそも出馬しないのは「敗北することを恐れているため」とも話した。

この説明に対して、ゲストメンバーの一人は「私の理解では、RNCはすでに支払いを止めている」と反論。21日にニューヨーク州司法長官が訴訟を提起した際には「RNCは支払いしておらず、トランプ氏が管理する外部団体によって支払われている」と語った。

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一方、ホルムズ氏は、トランプ氏の政治活動委員会「Save America PAC」が弁護士料金を支払っていると加えつつ、トランプ氏が政治の表舞台に関与し続けるのは、支持者らが望むからだと指摘。「彼がシーンから撤退するとは思えない。出馬のいかんに関わらず、候補者指名プロセスに影響を及ぼすだろう」と、トランプ劇場は当分終わらないとの見通しを語った。

トランプ氏は、先述のニューヨーク州の裁判を含め、20件近くの訴訟を抱えている。自宅に機密文書を保管し、FBIの家宅捜索を受けた問題では、トランプ氏側の主張が認められ、押収された文書を独立した立場の「特別管理者」が精査することが許された。ただし、裁判所から特別管理者に任命されたニューヨーク州連邦地裁判事のレイモンド・ディアリー氏は、トランプ氏側にアシスタントへの支払いとして時給500ドルの支払いを要求するなど、今後とも、法廷コストが膨らむことが予想される。