トランプ氏2度目の弾劾訴追、上院共和党トップは有罪票の可能性排除せず

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共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務は、共和党議員らに宛てたメモで、弾劾裁判でどちらの票を投じるか、決心していないと伝えた。

The Hillによると、マコーネル氏はメモで「メディアには憶測が飛び交っているが、私はどちらを投票するか、最後の決断を下していない。上院に提示される法的主張を聞くつもりだ」と述べたという。

前日、ニューヨークタイムズはマコーネル氏が側近に、トランプ氏は弾劾訴追されるべき違反を犯したと考えており、民主党の弾劾の動きを歓迎していると話したと報じた。その後、Axiosは、マコーネル氏が弾劾裁判で有罪票を投じる可能性は五分五分以上だと、情報筋が話していると伝えていた。

マコーネル氏は2019年12月、下院でトランプ氏の弾劾決議案が成立した際、「私は公平な陪審員ではない。弾劾は政治的手続きだ」と主張。評決は「党派に沿った結果を見込んでいる」と語っていた。

下院は13日、トランプ氏を弾劾条項「暴動の扇動」で弾劾訴追する決議案を232-197の賛成多数で可決した。トランプ氏は米史上初めて2回の弾劾訴追を受けた大統領となった。

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共和党ではリズ・チェイニー議員を含む、10人が賛成票を投じた。

マコーネル氏は決議案通過後に発表した声明で、バイデン次期大統領の就任前に「公平で真剣な審理」を終えることは不可能と発表。過去3回の審理はそれぞれ、83日、37日、21日だったと説明した。

現実を踏まえると、議会と行政府は今後7日間、安全な就任式と秩序ある権力移行に専念することが国家にとって最善だと述べた。