ニューヨーク市の地下鉄駅で、またもや利用客が無差別に線路に突き落とされる事件が発生した。
事件があったのは21日午後2時40分、ブルックリンとクイーンズの区境にあるL線のマートル – ワイコフ・アベニュース駅のプラットフォーム。
監視カメラの映像には、線路際にいた男が、手にしていた荷物を下し、周囲を確認したかと思いきや、反対側を歩いていた男性に突進し、突き落とす様子が撮影されている。
警察は、被害者の男性の年齢は32歳で、列車にはねられなかったが、負傷したとしている。幸い助かったものの、ニューヨークの地下鉄はサードレール方式と呼ばれ、線路に給電用のレールが設けられている。これまで落下して感電死する事故も度々発生している。
犯人の男は、手荷物を拾い走って逃走した。警察は現在、犯人の画像を公開し、市民から情報提供を求めている。
地下鉄では、数日前にも突き落とし事件があったばかり。
17日、クイーンズのジャクソンハイツ・ルーズべルトアベニュー駅で、男性が犯人の男と口論の末、ホームに入ってきた電車に向かって突き飛ばされ、死亡した。
15日にも、ブロンクスのイースト149ストリート&サウザンブルバード駅で、26歳の男性が男に無差別に突き飛ばされる事件があった。この事件に関連して、警察は17日、ミゲル・ラミレズ(35)を逮捕、殺人未遂の罪などで起訴した。
🚨WANTED for RECKLESS ENDANGERMENT: On 10/15/22 at approx. 11:50 AM, inside the E 149 St & Southern Blvd subway station, the suspect, unprovoked, pushed a 26-year-old male onto the train tracks as the “6” train was arriving. Any info? DM @NYPDTips, or call 800-577-TIPS. pic.twitter.com/R9ADlxEHdV
— NYPD NEWS (@NYPDnews) October 16, 2022
市民から安全強化を求める声が高まる中、エリック・アダムス市長は21日にテレビ番組のインタビューで、地下鉄では「イヤホンを外し、携帯電話に集中しない」ことが「正しい」と述べ、周囲に注意を払うことを勧めると語った。