ニューヨーク州サフォーク郡の検察は28日、ワクチン証明書を偽造し、虚偽の情報を州のデータベースに入力していたとして、看護師2人を、公文書偽造などの罪で、逮捕・起訴したと発表した。
逮捕・起訴されたのは、ニューヨーク市郊外のロングアイランド地区で小児クリニックを営むジュリー・デヴォーノ被告(Julie DeVuono)(49)と、同クリニックの看護師マリッサ・ウラオ被告(Marissa Urraro)(44)。
NBCニューヨークによると、2人が犯行を始めたのは昨年11月。ワクチン証明書を偽造する代わりに、成人から220ドル(約2.5万円)、子供から85ドル(約1万円)を受け取っていた。
検察によると、アミティビルにあるデヴォーノ被告の自宅の家宅捜索で、現金90万ドル(1億円)に加え、売上を記載したと見られるノートを押収した。帳簿には、2人が150万ドル(1.7億円)を荒稼ぎしていたことが示されているという。
28日に行われた罪状認否で、2人とも無罪を主張したという。
The #Suffolk County DA arrested two people including the owner of an Amityville pediatric office for selling fake Covid-19 vaccine cards. $220 for adults, $85 for children. Ledgers show they may have made $1.5 million dollars from this illegal scheme #NBC4NY pic.twitter.com/jm0bcOkCeX
— Pei-Sze Cheng (@PeiSzeCheng4NY) January 28, 2022
夫の警察官が関与か?
New York Daily Newsは同日、事件に関連し、デヴォーノ被告の夫で、警官のデリン・デヴォーノ(Derin DeVuono)氏がニューヨーク市警察の内部調査の対象になっていると報じた。同紙はまた、家宅捜索で押収した現金の一部は、ニューヨーク市警察局が警官に提供しているヘルメットバッグの中から発見されたとも伝えている。
デリン氏は現在、ブルックリンの第60管区に勤務しているという。2017年航空隊員だった当時、ペニス形の飛行経路を計画したことから、有給休暇を没収されるペナルティを受けたことがあったほか、連邦政府から資金提供を受けたセスナ機を悪用したとして、告発を受けたこともあったという。