「ツアーバスでレイプ」女性がバックストリート・ボーイズのニックを提訴

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ラスベガス在住の女性が、未成年だった2001年に、バックストリート・ボーイズのメンバー、ニック・カーター(42)からコンサートのツアーバスの中で、飲酒をさせられた挙句、レイプされたと主張。損害賠償を求める民事訴訟をネバダ州の裁判所に提起した。女性は自分のほかにも、15歳の少女を含む複数の女性が被害にあっていると主張している。

女性は現在39歳で、自閉症と脳性麻痺の障害を抱えている。

訴状に記された説明によると、被害にあったのは、17歳だった2001年2月、ワシントン州タコマで開催されたコンサートに参加した後のことだった。サインを求めるファンの列に並んでいると、カーター氏からツアーバスに誘われ、車内でアルコール入りの飲料を飲むよう勧められた。

その後、トイレに連れて行かれ、カーター氏から性器を触ったり、口をつけたりするよう求められた。女性は宗教上の理由から婚前交渉を禁じる厳格な家庭で育ち、当時性体験がなかった。

動揺して泣き出すと、「泣くのをやめろ!」と告げられた。トイレの後、バスの後方にあるベッドに押し倒され、下着をはがされて、性交をさせられた。

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この出来事を他人に打ち明けると告げ、バスを去ろうとすると、カーター氏は腕をつかんで「知恵遅れのチビのビッチ」と暴言を吐き、誰も信じないと述べた。さらに、出来事を漏らせば刑務所に行くことになると述べ、自分はニック・カーターであり、その力があると豪語した。これらの脅迫から、女性は何年間も打ち明けることができなかったとしている。

女性はまた、カーター氏が膣に挿入した結果、HPV(ヒトパピローマウイルス)に感染したとした。HPVは性行為により感染し、子宮頸がんを起こす原因として知られている。

訴状では、2003年から2006年に起きたとする15歳の少女を含む他の3人の被害に言及。スターの立場を利用して女性らを脅迫し、身体的かつ感情的危害を加えたと非難したほか、被害者らは、全員が初体験の女性で、性交の後HPVに感染していると指摘した。

女性は、過去および将来の医療費を含む実際の損害、懲罰的損害、弁護士費用などの支払いを求めている。

カーター氏の弁護士は、TMZの取材に、原告の女性はここ数年、虚偽の主張をするよう操られていると反論。時間の経過に伴い、主張が変化していると指摘し、「日和見主義の弁護士が作り上げたメディアのスタントに騙されてはならない。この主張には、なんら根拠がなく、裁判所がそれをすぐに認識するだろう」と自信を示した。別の情報筋は、同サイトに「訴えは完全に誤りだ。ニックは今、家族を大切にしたい時期であり、弟の喪に服している」と、先月死亡した弟のアーロン・カーター氏に言及した。

カーター氏に性的暴行の疑惑が浮上するのは初めてではない。歌手のメリッサ・シューマンは2018年、2003年に性的暴行を受けたと訴え出た。カーター氏は否定し、検察は、公訴時効だとして起訴することを拒否した。