勾留中のエプスタイン氏自殺を巡り、看守2人を起訴

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Metropolitan Correctional Center
Metropolitan Correctional Center ©mashupNY

少女らを性的搾取の目的で人身取引したとして起訴されたジェフリー・エプスタイン被告が、勾留中にメトロポリタン矯正センター(MCC)で自殺した問題を巡り、ニューヨークの連邦大陪審は、当日見回りを担当していた2名の看守を起訴した。

ニューヨーク州南地区連邦検事局の発表によると、MCCの看守は、エプスタイン被告が収容されていた特別房を見回る義務を怠った上、これを隠蔽するために、虚偽の記録を作成した疑いがある。特別房は30分に一度見回ることを義務付けられていたが、二人はほとんどの時間を机に座り、インターネットを見るなどしていた。見回りをしなかった時間は、8月9日午後10:30から、意識不明の状態で見つかった翌日の午前6:30までの8時間と推定している。

エプスタイン被告は、少女らをセックストラフィッキングした疑いで7月6日に逮捕、MCCに拘留された。7月23日に房内で自殺未遂をした後、部屋を移動し、特別な監視下に置かれたが、30日に元の特別房に戻されていた。8月10日に再び意識不明の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。ニューヨーク市検視局は8月16日、首吊りによる自殺と断定した。

同氏はビル・クリントン元大統領やトランプ大統領など、大物とつながりがあったことで知られる。性取引の相手には、ヨーク公アンドリュー王子、ビル・リチャードソン元米国連大使、ハーバード大学ロースクールのアラン・ダーショウィッツ教授などの名が、被害者の証言から浮かんでいる。多くの署名人とのつながりから、死亡報道の直後から、口封じのために殺されたのではないかとの陰謀説がネットで多く拡散されていた。

さらに先月、エプスタイン氏の兄弟から検視の立会いを依頼された病理学者が、FOXニュースに出演し、遺体の舌骨で発見された骨折の状況から絞殺の可能性を指摘。同氏はまた、自殺に使用されたシーツから採取したDNAが明らかにされていないことや、死亡時に看守が同時に眠り、すべての監視カメラが作動していなかったと述べ、「極めて起こりにくい」事件と主張した。これに対し、バーバラ・サンプソン市検視局長は、米メディアに声明を発表。検死は「徹底して完璧だった」とし、「2回目の医学調査をする理由はない」と、再調査の可能性を否定した。

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