映画「ゴッドファーザー」のソニー役で知られる俳優、ジェームズ・カーン(James Caan)さん(82)の死因が明らかになった。
カーンさんの遺族が今月7日、前日に死去したことをSNSで告知したが、死亡理由については明らかにされていなかった
芸能サイトTMZが入手した死亡証明書によると、死因は心臓発作と冠動脈疾患によるものとされている。米国では最も一般的な病気だという。さらに慢性閉塞性肺疾患(COPD)とうっ血性心不全を発症していたという。
なおカーンさんは、ロサンゼルスにあるロナルド・レーガンUCLA医療センターで息を引き取った。多くのセレブが眠る墓地エデン・メモリアル・パークに埋葬された。
「ミザリー」や「エル・ドラド」など130作品に出演
カーンさんは、マフィア映画の不朽の名作「ゴッドファーザー」(1972)で、気性が荒い長男ソニー・コルレオーネ役を好演し、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
ブロンクス生まれ、クイーンズ育ちのカーンさんは今年3月、ニューヨークポスト紙でのインタビューで、ニューヨークには独自の「道徳や忠誠心」があり、それがソニー役を演じるのに役立ったと語っている。
また「ゴッドファーザー」の成功の秘訣について、「才能あふれる監督や脚本、素晴らしい俳優に加え、皆が作品作りを楽しんでいたことだ。それがスクリーンで表現されている」と語っていた。
カーンさんは、ハワード・ホークス監督、ジョン・ウェイン主演の西部劇「エル・ドラド」(1966)や、ロブ・ライナー監督のサイコサスペンス「ミザリー」(1990)やウィル・フェレル主演のコメディ映画「エルフ」(2003)など生涯を通じて130作品以上に出演した。カーンさんには、「オーシャンズ」シリーズに出演している俳優スコット・カーンさんを含む5人の子どもがいる。