シアトルマリナーズ(Seattle Mariners)は、イチロー選手が、今後チェアマンのスペシャルアシスタントを務め、フロントオフィス業務を行うことを発表した。イチロー選手は今シーズン試合に出場しないこととなる。代理人のジョン・ボッグス氏は、現時点でイチロー選手に引退の意思はないとしている。
ジェネラルマネージャーのジェリー・ディポト(Jerry Dipoto)氏は、「私たちはイチローがこのチームにもたらしうる全ての価値を吸収したい。」と、フィールド外におけるイチロー選手の活躍に期待を示し、「彼の新たな役割は、それを遂行するためのものである。それは時間と共に進化するだろうが、重要なのは、選手とスタッフらクラブハウス内におけるイチローの存在が、試合に勝利する機会を増やしていくことだ。これは私たちの最重要事項であり、イチローにとっても最重要事項だ。」と声明で述べた。また、イチロー選手がマリナーズに留まってくれるよう長期契約を望んでいることも明らかにした。
Jerry Dipoto on Ichiro's transition to the role of Special Assistant to the Chairman. pic.twitter.com/O7nEaDGy9R
— Mariners (@Mariners) May 3, 2018
#Mariners outfielder Ichiro Suzuki is transitioning to the role of Special Assistant to the Chairman, effective today.
Read: https://t.co/HlZyrGdcVz pic.twitter.com/Gn4O2UB1Ee
— MarinersPR (@MarinersPR) May 3, 2018
マリナーズの公式アカウントは、イチロー選手に感謝を表す動画を公開した。
Thank you, Ichiro. pic.twitter.com/Lpla1hqzrJ
— Mariners (@Mariners) May 3, 2018
イチロー選手の代理人を務める、ジョン・ボッグス(John Boggs)氏は、「2019年以降の選択肢を残しつつ、この組織に残るためのベストな方法だ。」とし、引退はしないと明らかにした。
ESPNの取材に対し、「シアトルは、彼が望み、最も快適に過ごせるところだ。彼はこの地に再び戻れたことに感謝している。これは、彼が組織に残り続けるための、最も創造的な方法だ。」と述べている。また、引退の意思はないと繰り返し述べた。
大リーグで18シーズン目を迎えるイチロー選手は、3月にマリナーズと契約し、15試合に出場した。これまでに日米合わせて4,367安打を、メジャーリーグでは3,089安打を記録している。これまでにオールスターに10回出場し、2001年にはアメリカンリーグのMVPを獲得している。