セントラルパーク観光馬車 乗り場を公園内へ移設

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ニューヨークの観光で有名なセントラルパークの馬車に新ルールがスタートした。15日、馬車の乗り場が、交通量の多いセントラルパーク南の道路から、公園内へと移設する法律が施行された。現在公園内で行われている工事が完了次第、乗り場は変更される。

amNewYorkによると、新たな法律はビル・デブラシオ(Bill de Blasio)ニューヨーク市長と市の運輸局(DOT)によって8月に制定された。今後は、6アベニューと7アベニューの公園内及びグランドアーミープラザの入り口から乗下車することとなる。

馬車業界の広報担当者、クリスティーナ・ハンセン(Christina Hansen)氏は「馬は、無生物の車のように移動することはできない。習慣の動物である馬を移動させると、過度のストレスや不安を引き起こし、彼らの健康を損なう懸念が生じる。」と声明を発表した。
また、運転手は「公共の目に触れない場所では、ビジネスに悪影響を及ぼす。」とNY1に語った

1か月前、馬車の業界側が2件の訴訟を提起したため、同法は一旦差し止めされていた。マンハッタンの地方裁判所は13日、それらを棄却したため、施行されることとなった。翌日、業界側は議論のし直しを求め、意義申し立てを申請している。

デブラシオ市長に多額の寄付を行っている動物愛護団体NYCLASSは「公園内の方が、馬たちは、夏の暑さや湿気を避けることができる。彼らが車や排気ガスと格闘する必要もなくなる。」と評価を述べた。

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馬車の即時廃止を公約に

デブラシオ市長は、2013年市長選立候補の際、公約の一つに馬車の即時廃止を掲げ当選した。しかし2016年、労働組合や動物の権利擁護団体、馬車業界らの反対により、市議会で否決された。これ以降、政権は、歩行者や自転車、馬に対する安全性の向上に焦点を当てた主張を行っている。