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ダッフルバッグ女性殺害事件、容疑者を逮捕。不倫トラブルか

ニューヨークのクイーンズで、路上に置かれたダッフルバッグの中から女性の遺体が発見された事件で、ニューヨーク市警察は21日、会見を開き、44歳の男を逮捕、起訴したと発表した。

逮捕・起訴されたのはデービッド・ボノラ被告(44)。昨日、警察に発見された後、任意に出頭した。犯行を認める供述をしているという。殺人罪や銃器の不法所持などの罪で起訴された。

警察署から移送されるボノラ被告↓

遺体が見つかったのは16日(土)午前8時11分。通報を受け駆けつけた警察官が、フォレストヒルズの路上に捨てられたダッフルバッグ中から、動かなくなったオルソリヤ・ガールさん(51)を発見、その場で死亡が確認された。数ブロック離れた場所にあるガールさんの自宅から血痕が続いていたおり、監視カメラには、路上でバッグを引きずる男の姿が撮影されていた。死因はまだ特定されていないが、遺体からはおよそ60箇所の刺し傷が発見された。

ガールさんの自宅は、クイーンズのフォレストヒルズと呼ばれる地区で、高級物件が立ち並ぶ閑静な住宅街にある。Zillowによると、物件は5ベッドルーム・3バスルームあり、推定価格は156万ドル(2億円)とされている。ガールさんは、夫と17歳と13歳の息子がおり、事件当日、夫と長男は大学探しのために西海岸に旅行していた。

閑静な住宅街にあるチューダー様式のガールさんの自宅↓

©Mashup Reporter

裕福な暮らしを送っていたガールさんに、一体何があったのだろうか。

事件の晩、ガールさんはリンカーンセンターでショーを観た後、午後11時20分に家の近くにあるバーに立ち寄った。家に戻ったのは12時20分頃だった。

警察の話では、ボノラ被告がガールさんの家にやってきたのは12時30分から40分だった。被告はガールさんにハンディマン(家周りの修理など雑用手伝い)として雇われていたが、仕事の関係を超えて、2年間にわたって深い仲にあった。裏庭にあるバーベキュー用具に隠された合鍵のありかについても知っていたという。

会見中、ジェイムズ・エシグ刑事は「地下室にいた2人の間で、激しい口論が起こった。ナイフが振り回され、激しくもがきあう中で、犠牲者が55回以上、容赦なく残忍に刺され、死亡した」と説明した。

この時、13歳の息子は1人で上の階にいた。

被告はその後、ガールさんの息子のアイスホッケー用バッグに遺体を入れて運び出し、半マイルほど離れた路上に放置した。翌朝、通行人によって発見された。

付近にはフォレストパークと呼ばれる、2平方キロメートルほどの緑豊かな公園があるが、ボノラ被告はこの公園にジャケットを脱ぎ捨てて逃走した。捜査官はまた、血に染まったブーツやTシャツ、包帯を隠した場所も発見したという。さらに、犯行後に病院で手に負った怪我を治療していたことも判明した。

発表によると、2人は2020年からついたり離れたりを繰り返していた。4月初めに一旦寄りを戻したが、再び関係が尽きたという。担当刑事は、この日、家にやってきた理由について「彼は関係について改めて話そうと戻ってきた」と説明した。

ボノラ被告はメキシコ出身。21年前に移住してきたという。滞在資格は明らかにされていない。

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