米地方選、ニューヨーク郊外が「レッド」に 

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7日に投開票が行われたニューヨーク州サフォーク郡の行政官選挙では、ブルックヘブンの行政官を務めた共和党候補者エド・ロメイン(Ed Romaine)氏(76)が、元連邦検事で州検事の民主党候補者デービッド・カローン(David Calone)氏に、15ポイント差をつけ、当選を確実にした。
サフォーク郡のトップに共和党候補者が選ばれるのは、20年ぶり。現職で3期目のスティーブ・ベローネ氏(民主党)は、任期制限により出馬しなかった。

2022年の連邦議員下院選で共和党は、ナッソー郡とサフォーク郡のあるロングアイランドの4議席をすべて獲得。ニューヨーク州の「レッド・ウェーブ」は、下院の多数派の奪還に貢献した。この中には、現在、詐欺罪などで起訴されているMAGA議員、ジョージ・サントス氏が含まれる。

今回当選を果たしたロメイン氏は、犯罪や生活費用、移民危機に焦点を当てたキャンペーンが功を奏した。民主党議会選挙委員会の元議長スティーブ・イスラエル氏は、ニューヨークタイムズの取材に、同地区では「犯罪や無秩序、不法行為への感覚」が、有権者の不安を煽っていると指摘。それらが収まる気配はないと語っている

2年前のニューヨーク州知事選で善戦した共和党のリー・ゼルディン氏は、ニューヨークポスト紙の取材に、移民危機や司法改革制度の問題に触れ、無党派層だけでなく、民主党支持者が共和党に投票していると説明。ハマス・イスラエル戦争の勃発によって、反ユダヤ主義の風潮が高まっていることも「有権者を目覚めさせた」と加えた。

なお、その他の激戦区、西部エリー郡の行政官選では、民主党の現職マーク・ポロンカーズ氏が4期目の当選を果たした。来年の選挙で接戦が予想されるウェストチェスター郡、ロックランド郡などでも、民主党候補者が勝利を収めている。

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市長選では、トロイ市やサラトガ・スプリングス市、ユティカ市で、共和党候補者の当選が伝えられている。

ニューヨーク市の市議会議員では、ブロンクスで共和党のクリスティ・マルモラト氏の当確が報じられた。マルモラト氏が現職のマージョリー・ベラスケス氏を破った場合、ブロンクスでは1983年以来初めて、共和党の市議会議員が誕生することとなる。