寄付金で高級ブランド服を購入、コロナ給付金を騙し取り、経歴詐称だらけの新米議員が起訴

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ニューヨークの連邦検察は10日、昨年の中間選挙で下院議員に初当選した後、数々の経歴詐称疑惑が噴出したジョージ・サントス議員(34)を、通信詐欺や違法な金銭取引、公的資金の窃盗など13の容疑で逮捕、起訴した。

ニューヨーク州第3地区から出馬したサントス議員は、当選後、“ゴールドマン・サックスで働いた”、“経営学の名門校を卒業した”など、職歴や学歴を偽った疑惑が浮上。その後、選挙資金法違反の疑いも持ち上がり、連邦当局や下院倫理委員会が調査に着手したと報じられていた。

ニューヨーク南部地区の連邦検察は起訴状で、サントス氏は選挙期間中、自身の関与する企業を通じて支援者から不当に寄付金を集めたと主張。寄付金は自身の管理する口座に移動し、高級デザイナー服、クレジットカードの支払い、個人的な借金の返済に充てたとした。支援者に送ったメールでは、寄付金はテレビCMや選挙活動に使用するなどと伝えていたという。

同企業については、連邦選挙委員会(FEC)に政治活動委員会と偽ったほか、税務当局(IRS)にも、社会福祉団体として虚偽の登録をしたと指摘した。

これに加えて検察は、パンデミック期間中に連邦政府の資金で賄われた追加の失業給付を、サントス氏が騙し取ったとした。

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給付金は、失業者に対して各州の労働局を通じて追加で毎週600ドルを支給するとしたもの。当時サントス氏は、投資会社の地域ディレクターとして雇用されていたが、虚偽の申請をもとに、2020年3月から翌年4月までに失業給付を合計2万4,000ドル受け取った。なお投資会社から、同期間に1,200万ドルが支払われていたという。

さらに検察は、候補者が議会への提出が義務付けられる財務報告についても、サントス氏は偽ったと主張している。

当選後に経歴詐称が明らかになる中、身内の共和党議員からも辞任を求める声が上がっていたが、サントス氏は拒否。1月7日に正式に議員に就任した。ただし、自身に割り当てられた下院中小企業委員会と下院科学・宇宙・技術委員会のメンバーからは退いている。