車で突っ込み100人が小売店襲撃、フラッシュモブ強盗

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カリフォルニア州で2日、100人以上の集団が食料品店に押し入り、商品を強奪する事件が起きた。

事件が発生したのは午前3時ごろ、ロサンゼルス南部コンプトンにある家族経営の店舗「Ruben’s Bakery & Mexican Food」。店には鍵がかかっていたが、犯人らは白色の乗用車をバックさせて、車ごと店に突っ込んで正面ドアを破壊。100人以上が店内に乱入し、食料品やスナック菓子、クジなどを奪った。

SNSに投稿された監視カメラの映像には、車でドアを破る様子や、マスクやフードを被った犯人らが商品を手当たり次第に奪う姿が撮影されている。

集団は2万ドル(約290万円)相当の商品を奪い逃走した。警察は事件発生直後、路上が占拠され、車両が燃えているという通報を受け現場に駆けつけた。現在のところ逮捕者はいない。

市の保安局によると、略奪が起きる前、路上が占拠され、レースや無謀な運転、ゴミに火をつけるなどの不法行為が行われていた。

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近隣住民は、コンプトンでは路上占拠が頻繁に起きており、警察の出動が絶えないと語っている。地元テレビ局の取材に「残念なことだが、われわれにはこれが日常の出来事となっている。あまりに頻繁に起きるので、鈍感になっているが、今回の事件はもう我慢の限界」と語った

ウォール・ストリート・ジャーナルは編集部の論説で、この事件を報じつつ、左派は有権者にコロナ後の犯罪急増が収束したと信じさせようとしているが、米国の多くの都市で「不法行為があまりにも容認されすぎていることを、一般人も犯罪者も認識している」と指摘。プログレッシブは都市部の貧困地区における「食品砂漠」を人種差別の結果としているが、地元の中小企業は略奪や破壊行為にさらされており、「法と秩序の砂漠」が「食品砂漠」を招いていると批判した。