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連邦捜査局(FBI)の捜査官らは8日、フロリダ州にあるトランプ前大統領の住居兼リゾート施設マールアラーゴの家宅捜索を行なった。

この日、マンハッタンのトランプタワーに滞在していたトランプ氏は、夕方に声明で、民主党による政治的攻撃などと非難したが、金庫が捜索されたこと以外は明らかにしなかった。

情報筋はニューヨークポスト紙に対し、FBIが取得した捜索令状は、大統領時代の記録や機密情報に関する資料に焦点を当てたものだったと語っている。

同紙によると、約30人の私服捜査官が午前9時半に到着し、午後6時半まで捜索が行われたという。

FBIに邸宅へのアクセスを許可したのは、正門に配置されていたシークレットサービスだとみられている。専門家は、FBIがシークレットサービスに告知することなく、令状を執行することはないとポスト紙に語った。

トランプ氏の弁護士は寝耳に水で、マールアラーゴに到着したのは、その1時間後だったという。

家宅捜索には、金庫破りのプロや司法省の弁護士も同行していた。トランプ氏の関係者によると、FBIが捜索を行う間、トランプ氏の代理人は建物内への立ち入りを禁じられ、炎天下のなか、駐車場で待機させられたという。捜索中、監視カメラの電源を切るよう求めれたが、弁護士らはこれを断っている。

敷地に入った捜査官らは、約300平方メートルあるトランプ家の居住スペースや、執務室、トランプ氏の金庫、メラニア夫人の衣装部屋、鍵のついた地下室の倉庫まで、くまなく調査を行ったという。

金正恩の手紙からナプキンまで

地下室の倉庫には、大統領時代の資料が保管されており、ここから15箱分の証拠が押収された。同紙によると、これらの中には、オバマ元大統領がトランプ氏にあてた手紙、北朝鮮の金正恩総書記や、他国の首脳から受け取った書簡が含まれていたという。

ワシントンポスト紙はまた、押収した機密情報のリストは100ページ以上あり、カクテルナプキンや誕生日のディナーメニュー、スケジュール、電話番号、地図、パワーポイントの資料、トーキングポイントなどが含まれると伝えている。

ある情報筋はニューヨークポスト紙に、これらの箱はトランプ氏が2020年1月に大統領を退任した後、一般調達局が梱包し、マールアラーゴに送付したものだと話した。

国立公文書館はこれらの書類を返還するよう求めていた。

FBIがマールアラーゴに立ち入るのは、今回が初めてではない。トランプ氏の代理人エヴァン・コーコラン弁護士は6月、FBI捜査官に倉庫への立ち入りを許可しており、この際、数時間にわたる捜索が行われた。トランプ氏自身も倉庫を訪れ、捜査官に声をかけるなどしていた。

なおニューヨークポスト紙によると、トランプ氏に近い情報筋は、今回の捜索状況を確認できなかったことから、捜査官らが「何かを忍び込ませた」可能性があると懸念を示しているという。