恐竜たちが、ナショナルサービスの予算削減に抗議

30日(木)、ホワイトハウスは100体以上のティラノサウルスに突如取り囲まれた。この集会を主催したのは、NPOのService Year Alliance(サービスイヤーアライアンス)。現在発表されている連邦政府予算案のうち、ナショナルサービス・プログラムに対する予算削減への抗議活動の一環として開催された。

文科省の資料によると、アメリカのナショナルサービスとは、子ども、青少年、退職者、低所得高齢者を対象とした社会奉仕活動のことを指す。幅広い世代や人種がプログラムに参加することで、地域の問題を自ら解決し、コミュニティ作りに役立つ制度となっている。

ケネディ元大統領の時代には、開発途上国に対する青年の援助活動を行う「平和部隊(Peace Corps)」の法律が制定された。また、クリントン元大統領の時代には、ナショナルサービス及びコミュニティサービスを強化するため、「National and Community Service Trust Act of 1993」を施行。連邦政府が社会奉仕活動を行うプログラムに助成が可能となった。このナショナルサービスを推進する機関として、Corporation for National Service (CNS)が発足。現在は、Corporation for National and Community Service(CNCS)として活動している。

今回、トランプ政権による予算削減の一つに、CNCSのプログラム、AmeriCorps(アメリコア)が含まれている。アメリコアは、現在ハリケーン「ハービー」で被害を受けたテキサス州でも救助活動を行っており、20年以上にわたり、100万人以上が活動を続けてきた。また、ケネディ元大統領時代より、40年間もの間運営されてきたPeace Corps(平和部隊)なども削減対象となっている。

恐竜たちは「ナショナルサービスの絶滅を阻止せよ!(Stop national service extinction)」というサインを持ち、ホワイトハウスほか、リンカーン記念堂、ユニオン駅など合計8箇所に出没し、抗議活動を行った。

この恐竜たちをツイッターで見た人の反応?

こちらは、抗議活動を呼びかけるプロモーション映像。予算の削減を知った恐竜たちが、お互いを誘い合って集会に参加する様子が、ユーモラスな仕上がりとなっている。

トランプ大統領は、30日にミズーリ州で法人税の大幅減税(35%から15%へ)を中心とした税制改革について演説を行っている。