NY 20代の感染者が増加。クオモ知事「今は飲んで騒ぐ時ではない」

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ニューヨーク州のクオモ知事は23日、20代の人々に新型コロナウイルスの陽性率が増加していると述べ、啓発活動や取り締まりを強化すると述べた。

直近の2週間で、21歳から30歳の感染者の割合が9.9%から13.2%と増加した。30代は横ばいで、40代は減少している。ニューヨーク市でも6月、20代の感染者が30%以上増加している。

クオモ氏は「今は飲んで騒ぐ権利を求めて戦っている場合ではない。」と述べ、「ウイルスはあなたを殺すかもしれない。そうでなくとも家に持ち込み、他の人にうつし、そして彼らを殺す。」と警告した。
若者にウイルスの恐ろしさを啓発するため、公共広告やソーシャルメディアを使用したキャンペーンを展開すると述べた。

さらにクオモ氏は、州警察と酒類管理局(State Liquor Authority、SLA)が、飲食店の前で密集する人々の取り締まりを強化すると発表した。
クオモ氏は先週、客にソーシャルディスタンスやマスクの着用を守らせていないニューヨーク市の飲食店に対し、3回目の違反で州が営業停止を命じる「スリーストライクルール」を発表している。SLAは今週、アストリアなど複数の飲食店のリカーライセンスを一時停止した。

また州全域で、食事を注文しない客へのアルコール類の提供を禁じた。その規制をかいくぐるため、「クオモチップス」と名付けた1ドルのスナックを販売する店が登場したことについて、クオモ氏は「名前はなんら問題はない。しかしこれは食事の提供という規定を満たすものではない。」と語った。

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ニューヨーク州の22日の新規感染者数は811人だった。検査数は69,698件で、陽性率は1.16%(ニューヨーク市は1.3%)。現在の入院患者数は706人まで減少した。死者数は13人だった。