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「平手打ち」クリス・ロック チケット代10倍に急騰

27日に開催されたアカデミー賞授賞式で、ウィル・スミスに平手打ちをくらったコメディアン、クリス・ロックのコメディツアーが大人気だという。Varietyが報じた。

クリス・ロック(57)は、4月2日からコメディツアー「Ego Death World Tour」を予定している。ボストンを皮切りに、ニューヨークやシカゴ、ラスベガスなど全米をまわる。

チケットのマーケットプレース「TickPick」によると、3月18日の時点でチケットの最低価格は1枚46ドル(約5,600円)だったが、アカデミー賞授賞式後、341ドル(約42,000円)まで高騰したという。同社のブランドマネージャーによると、授賞式翌日の28日には、411ドル(約50,000円)の値をつけた。

また、授賞式が開催された日曜夜から月曜日の間に販売したチケットは、先月1カ月間の販売数を上回ったと明らかにした。

問題が起きたのは、プレゼンテーターとして登場したクリス・ロックが、ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスに向かって「G.I.ジェーン2を見るのを待ちきれないよ」とジョークを飛ばした際。ジェイダは脱毛症に悩んでおり、これをネタにされたことに腹を立てたウィル・スミスは、ステージを歩き進んで、ロックに豪快なビンタをお見舞いした。

その後、ウィル・スミスは、女子テニスのウィリアムズ姉妹の父親リチャード・ウィリアムズ氏を演じた「ドリームプラン」で、初の主演男優賞を獲得。受賞スピーチでは「リチャードは、家族の熱烈な擁護者だった」と、自身が演じたウィリアムズ氏に言及。「彼らがリチャード・ウィリアムズに言ったように、私はクレイジーな父に見える。しかし、愛は時にあらぬ事を起こさせる」と自身の振る舞いを弁明した。さらに映画芸術科学アカデミーと他の候補者に対して、謝罪を表明した。

映画芸術科学アカデミーは28日、ウィル・スミスの「行動を非難する」と声明を発表。「事件に関する正式な調査」を開始したことを明らかにした。この発表後、ウィル・スミスもSNSで、クリス・ロックへの謝罪を表明している。

クリス・ロックとは

Kyusung Gong / A.M.P.A.S.

スタンダップコメディアンとしてキャリアをスタートしたクリス・ロックは1990年に「サタデー・ナイト・ライブ」のキャストに抜擢された。2005年と2016年にアカデミー賞の司会を務めた。 俳優として、映画「天国からきたチャンピオン」や「マダガスカル」シリーズ、「Grown Ups」などに出演。これまでに4度のエミー賞、3度グラミー賞を獲得している。

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