ビル・コスビー被告 性的暴行で有罪判決

26日、コメディアンで俳優のビル・コスビー(Bill Cosby)被告は、ペンシルベニア州の裁判所で、3件の性的暴行(相手との同意なし、意識がない状態、薬物を投与し、性的暴力を行なった)の罪で、有罪判決を受けた。

コスビー被告は、2004年に当時テンプル(Temple)大学職員のアンドレア・コンスタンド(Andrea Constand)さんに、自宅で薬物を服用させ、性的暴行をはたらいたとして訴追されていた。コスビー被告は各犯罪につき上限10年間の禁固刑に問われる。

昨年6月に同様の裁判が行われたが、陪審員らが評決に達しなかったため、審理無効となり、今回再審が行われていた。
7人の男性と5人の女性、合計12人で構成された陪審員らは、有罪の評決に達するまで14時間を費やした。

コスビー被告は、被害者とは性的行為に関する合意があり、アレルギーの薬しか与えていなかったとして容疑を否認している。現在80歳で健康状態が悪化しているコスビー被告にとって、今回与えられる量刑は、死刑にも等しいとUSA TODAYは報じた。

コスビー被告と広報担当は声明を発表していない。コスビー氏の主任弁護士トム・マースロウ(Tom Mersereau)氏は、控訴を示唆している。

コスビー被告の半数の被害者の代理人で、人権弁護士のグロリア・アルレッド(Gloria Allred)氏は、「今回の評決は、#MeTooムーブメント以来の、初めてのテスト」とメディアの前で述べ、「あたなには、この言葉を捧げる。有罪!有罪!有罪!」と叫んだ。
性的被害を受けた女性らが声を上げた#MeeToo以降、多くの映画業界のプロデューサーや俳優らが業界から追放されたが、今回のコスビー被告の裁判は、それ以降に行われた初めてのスターによる裁判となる。

また、事件を告発した女性の中の1人、リリー・バーナードさんは「レイプ戦争のジャンヌ・ダルクといわれるアンドレア・コンスタンドだけでなく、コスビーを告発したサバイバー62人だけでなく、女性らの勝利、全ての男女の性的虐待のサバイバーの勝利だ。」と喜びを語った。コスビー被告は40年間にわたって性的暴行の疑惑がある。

裁判には、全米女性連盟(National Organization for Women)や、 UltraViolet and RAINNらの性的暴行被害者を支援する団体も駆けつけ、評決結果に拍手を送った。