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アノニマス ネスレの「ボイコット」呼びかけ

ハッカー集団「アノニマス」(Anonymous)は18日、ロシア国内で事業を継続する世界最大の食品グループ、ネスレをボイコットするよう呼びかけた。

ウクライナのデニス・シュミハリ首相は17日、ネスレのマーク・シュナイダーCEOと、ロシアの市場にとどまり続けることによる「副次的な影響」について話し合いを行ったが、理解を得られなかったと明かした。「テロ国家の予算を支援するために税金を払うことは、身を守る術のない子どもや母親を殺すことだ」と非難した。

アノニマスはこれに対し、「プーチンに、民間人や子どもたちを殺すための資金を提供している」と批判。#BoycottNestleのハッシュタグをつけ、ネスレが販売する商品を購入しないよう呼びかけた。

ウクライナ文化情報政策省の戦略的通信会社Stratcom Centre UAは、ロシア軍の爆撃で負傷した妊婦の写真に、「ウクライナにおけるプーチンの戦争は、ネスレがスポンサーしている」とキャプションをつけたポスターを作成した。

なおネスレは今月2日、シュナイダーCEOが、国際赤十字連盟に対し、従業員と合わせて最大100万ドルの寄付金を提供するほか、ウクライナに食料品や必需品を提供すると発表している。

ブルームバーグによると、ネスレは、ネスプレッソコーヒーやサンペレグリノウォーターなど、国民の生活に必須ではない商品の出荷を既に停止し、ベビーフードやペットフードなどを供給しているという。ロシアでの昨年の売上は約18億ドルで、全体の2%に相当する。現在6つの工場があり、7,000人以上の従業員を雇用している。

サイバー攻撃で宣戦布告

アノニマスは、ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始した先月24日、「ロシア政府に対し、公式にサイバー戦争をしかける」と宣戦布告。その30分後には、ロシア政府が資金提供するメディア「RT」のウェブサイトが、一時的に閲覧できなくなった。

その後も国営放送の電波ジャックで、戦争の映像を放送、ロシア軍の兵士の個人情報を暴露するなど、ロシア側にサイバー攻撃をしかけている。

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