アマゾン版ブラックフライデーとも言われる、会員向けの特別セール「プライム・デー」(Prime Day)が、米東部時間の午後3時よりスタートした。
開始直後には、多くの買い物客がサイトに殺到し、ホームページはクラッシュ。トップページからその先に進めないなど、アクセスできない状況が続き、顧客を混乱させる事態となった。
DownDetector.comによると、クラッシュにより約24,000人の顧客がアクセスできなかったという。その後も画面には「Meet the dogs of Amazon」表示が何度も表示された。
ワンちゃんたちの「SORRY…」という画面が何度も表示され、ソーシャルメディアには多くの人々からの苦情が多数寄せられている。
Dear @amazon,
While we love seeing cute dogs on your page, we'd much rather take advantage of #PrimeDay. After all, you did just RAISE membership fees 20% so the least you could do is have servers with the ability to handle high volume traffic.
Signed,
Prime Members— Andrew Khan (@AKhan03) July 16, 2018
会員費を20%も値上げしてるんだから、少なくともハイボリュームのトラフィックに耐えられるサーバーを用意してくれればいいのに(ため息)。
繋がらないときに表示される、ワンちゃんのコレクションも話題となっている。
Collect 'em all! The dogs of Amazon are showing off on #PrimeDay pic.twitter.com/AkeuXI4clM
— Heather Poulsen (@TheRealCre8trix) July 16, 2018
実はこんなにあった!?
Right! ?? #PrimeDay. I can't purchase anything pic.twitter.com/MTzkZw8ID4
— Aurie Marrero (@AURIEMARRERO) July 16, 2018
この日は、競合他社も一斉にサイバーセールを行っており、オフィス用品を扱うOffice Depotからは、「わんちゃんを見るのにうんざり?こちらは見れますよ。」というメールが送られてきたという声もある。
アマゾンは、「アクセスしにくくなっているお客様のために、現在急ぎで復旧作業を行っています。多くのお客様は無事に買い物を済ませました。米国のプライムデーの最初の1時間は、昨年に比べ、多数のお客様が注文さました。プライムデーはあと34時間以上あり、何十万というお得なディールを用意しています。」とCNNMoneyに対して声明で述べた。
昨年のプライムデーは24億ドル(約2,600億円)以上を売り上げたが、小売りシンクタンクのCoresight Research社によると、今年は、34億ドル(約3,750億円)の売り上げを予測しているという。
ヨーロッパでは従業員のストライキも
近年、アマゾンは従業員の労働環境について、非難の声が寄せられている。VOX.comによると、ヨーロッパの一部の国では、労働環境の改善を訴えるため、従業員がストライキを起こしているという。
ジェフ・ベゾスは現代史上最もリッチに
本日発表となったブルームバーグ・ビリオネア指数によると、創業者でCEOのたジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏は、純資産額が1,500億ドル(16.5兆円)となり、マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏を抜き、現代史上最も裕福な人物となった。