トランプ氏年内復帰説 共和党3人に1人が支持

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最新の世論調査によると、共和党支持者の3割近くが、トランプ前大統領が年内に大統領に復帰する可能性があると考えていることがわかった。

調査は、ポリティコとモーニングコンサルトが6月4日から10日にかけて実施。1,990人の登録有権者から回答を得た。誤差幅は±2ポイント。

全体では72%が復帰説を否定。19%が可能性があると答えた。支持政党別では、民主党支持者の77%、無党派の70%、共和党支持者の61%が否定した。

一方、共和党支持者の29%がトランプ氏の復帰の可能性があると回答。このうち17%は復帰の可能性は非常に高いと答えた。民主党は13%、無党派は17%が可能性があると答えた。

今月1日、ニューヨークタイムズのワシントン担当記者マギー・ハバーマン氏は、トランプ氏が関係者に、8月までに大統領に復帰する見込みだと話していると伝えた。

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ハバーマン氏はCNNに「いずれにしても不可能」と述べつつ「トランプ氏はこの類の話を保守派のメディアに流そうとしている」と指摘。マンハッタン地検とニューヨーク州司法長官によるトランプ氏への捜査の進展に伴って「さらに激しくなるだろうと予想している」と語った。

トランプ氏は現在も、選挙で大規模な不正があったと主張しており、先日開催されたノースカロライナ州の共和党大会で行なったスピーチでは「2020年大統領選は、米国史上最も腐敗した選挙だった」と話した。

モーニングコンサルトは「共和党有権者の少数派の相当数」が復帰説を信じており、選挙に対するトランプ氏の攻撃がもたらした「選挙および政治的インパクトは非常にリアルである」と指摘している。

同社によると、昨年10月から11月にかけて、共和党支持者の選挙に対する信頼は22ポイント低下し、45%となった。先月の調査では、選挙に自信があると答えた共和党支持者は4割で、民主党(62%)と大きな隔たりがあることがわかった。

このほかに、今回の調査では、政党にかかわらず有権者の大多数(77%)が米国の民主主義の行方に懸念を抱いていることがわかった。支持政党別では、民主党77%、共和党82%、無党派72%が民主主義が脅かされていると答えた。