下院弾劾調査 ホワイトハウス高官が証言、トランプ大統領「聞いたことさえない人物」とツイート

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29日、トランプ大統領の弾劾調査を進める下院の3委員会の公聴会には、国家安全保障評議会(NSC)メンバーのアレクサンダー・ビンドマン陸軍中佐が出席した。

公聴会のために準備した声明で、ビンドマン氏は、米とウクライナ両大統領の電話会談に先立つウクライナ側との会議で、ソンドランド駐EU大使が、”特定の調査”について切り出したと説明。これに続く報告の場でも、ソンドランド氏が、2016年大統領選とバイデン親子への調査をウクライナが実施する重要性を強調したと明かした。ビンドマン氏は、調査は安全保障と関係がないことから、ソンドランド氏に発言が不適切であると指摘した後、NSC法律顧問に懸念を報告した。

7月25日のトランプ大統領とゼレンスキー大統領の電話協議については、ホワイトハウスのシチュエーションルームで聞いていたと述べ、「外国政府に米国市民の調査を要求するのは適切ではない」と見解を示した。また、「ウクライナがバイデン親子とブリスマ社の調査を追求するならば、党派的な行動だと解釈される可能性が高く、ウクライナがこれまで維持してきた超党派の支持を失いかねないと解釈した。」と記した。ビンドマン氏は「これらはすべて米国の安全保障を損なう」と述べ、再びNSCの法律顧問に報告をしていたことを明かした。

同日朝の一連のツイートでトランプ大統領は、ビンドマン氏について「私が聞いたことさえない人々」「ネヴァー・トランパー」と、証言が反トランプ的な人物によるものだと示唆。「単に電話記録を読めば、いんちきの弾劾は終了だ。ウクライナは圧力がなかったと言っている」と述べるなど、調査への批判を繰り返した。