オフィスシェアの米ウィーワーク(WeWork)を運営するウィーカンパニー(We Company)は24日、共同創業者のアダム・ニューマン(Adam Neumann)最高経営責任者(CEO)(40)の辞任を発表した。
同氏は非常勤会長職にとどまり、元共同社長兼CFOのアーティー・ミンソン(Artie Minson)氏と元副会長のセバスチャン・ガニンガム(Sebastian Gunningham)氏が共同最高経営責任者を務める。
ウィーカンパニー(We Company)は先月、IPO目論見書を米証券取引委員会に提出したが、メディアからは巨額の損失額や、すぐに利益を生み出すことのできないビジネスモデルについてネガティブな論調が目立った。
またジェンダーや年齢差別に対する社内文化、ニューマン氏が所有する建物を自社に貸し出し、数百万ドルを入手する自己取引など企業体質への批判が寄せられていた。
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同社は16日、9月に計画していたIPOの延期を発表している。さらに先日、米複数メディアから最大出資者のソフトバンク(SoftBank)が、ニューマン氏を退任を迫る要求が出ていることが報じられていた。
同社の企業価値は、1月時点で470億ドルにのぼるとみられていたが、IPOの延期後、NYタイムズによると市場関係者は150億ドル程度との見方を示している。
同紙よると、ある関係者は同社が今後大幅な成長の減速を考慮しているとし、5,000人規模の解雇の可能性もあると明かした。目論見書によると、6月30日現在の従業員は12,500人としている。