「間抜けのジェフ」 トランプ大統領が不倫騒動のアマゾン社長にツイッターで悪口

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トランプ大統領は14日、不倫騒動の渦中にある米アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者をツイッターでからかった。

「間抜けのジェフが、奴のロビー活動のための新聞であるアマゾン・ワシントンポストよりもよっぽど正確な報道をする競合メディアに一杯食わされて気の毒だ。願わくば、ワシントンポストが責任感のある、もっとましな人に託されれば良いのに。」

ツイートでは、Jeff Bezos(ベゾス)の名を、あえてBozo(間抜け、愚か者)と綴って揶揄している。
競合とは、アレクサ・プロジェクトという名のもと、4ヶ月にわたってベゾス氏の不倫を調査してきたタブロイド紙ナショナル・エンクワイアラー(The National ENQUIRER)のこと。同紙は、ベゾス氏が不倫相手のローレン・サンチェスさんに送った愛のテキストメールを暴露するなど、他誌に先駆けたスクープで話題となっている。

ベゾス氏は9日、不倫が表ざたになる直前に離婚を発表した。その後、妻と婚前契約書を交わしていなかったことが明らかとなり、離婚によってアマゾンの持ち株比率が変わる可能性が噂されるなど、様々な憶測が飛び交っている。(ワシントン州の法律では、特に定めがない場合、婚姻期間中に築いた財産は夫婦共有となり、離婚した場合は50/50で折半することとなる。)

トランプ大統領はベゾス氏嫌い?

ベゾス氏が所有するワシントン・ポスト紙は、ニューヨークタイムズやCNN、NBCとならび、トランプ大統領が度々攻撃をするリベラルメディアの一つ。直近では、トランプ大統領が、昨年7月にプーチン露大統領と会談を行った際、会話内容について政権幹部にひた隠しにしてきたと報じている。

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アマゾン社に対しても、トランプ大統領は選挙前から批判的な言動を繰り返してきた。

「私は大統領選のずっと前から、アマゾンに懸念を示してきた。他社と違って、彼らは、州や地方政府にほとんど、または全く税金を支払わず、我々の郵便システムを自分たちの配達ボーイのように使い、何千もの小売を倒産させているんだ!」

ちなみに、トランプ大統領が”正確な報道”と持ち上げたタブロイド紙 ナショナル・エンクワイアラーの親会社 アメリカン・メディアのデビッド・ペッカー最高経営者(CEO)は、元プレイボーイモデルのカレン・マクドゥーガル氏とトランプ大統領の関係のもみ消しに関わっていたとされる。口止め料は、違法な選挙献金にあたるとして、トランプ大統領の元弁護士のマイケル・コーエン氏は実刑判決を受けた。ペッカー氏は刑事免責を受けて捜査に協力したと報じられている。