党指導部が待った!トランプ氏 中間選挙前日に出馬表明寸前に

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トランプ前大統領が中間選挙の前日に出馬を表明する意向を示し、共和党指導者らを慌てさせる騒動があったという。ワシントンポスト紙が関係者の話を元に報じた。

トランプ氏は7日、直前のテコ入れにオハイオ州を訪れ、上院候補らの選挙応援演説を行なった。同紙によると、トランプ氏は近しい人物に演説の中で発表する考えを打ち明け、このことから共和党指導者やアドバイザーらが、発表を取りやめさせようと緊急で連絡を取り合う事態になったという。

結局、トランプ氏は発表しなかったが、11月15日にフロリダの住居兼リゾート施設のマールアラーゴで「非常に大きな発表をする」と宣言。内容に踏み込まなかったが、「明日の極めて重要な選挙からそらすことをしたくない」と語った。

党指導部は、トランプ氏が発表した場合、民主党支持者の投票率上昇を招く可能性があると考えており、特に一票差を争う上院選に影響を及ぼしかねないと、強い懸念を抱いていたという。

トランプ氏は以前、発表のタイミングについて、選挙前に出馬を表明し、共和党が勝利すれば自分の「手柄」になると考えを語っていた。

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ワシントンポスト紙によると、トランプ氏はここ最近、手柄を自分のものにしようと決心しており、ライバルとみなしているフロリダ州のロン・デサンティス知事が、大群衆を前に歓迎されている姿を見て苛立ちを募らせていたという。

選挙が近づくにつれ、出馬の可能性をより強く示すようになり、4日にアイオワ州で行なった集会では、支持者らに「かなり、かなり、かなり、おそらくもう一回やるだろう」と述べ、「準備をしておけ!」と呼びかけていた。

その後、一部のメディアは、内部の関係者の話として、11月14日にも出馬を表明する可能性があると報じていた。