「口止め料」裁判は聖なる戦い?トランプ氏 マザー・テレサと比較

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ポルノ女優に支払われた口止め料に絡むトランプ氏の刑事裁判では、29日から陪審員の評議がスタートした。

大統領経験者が刑事裁判の被告人となるのはトランプ氏がはじめて。罪状は34の業務記録を改ざんした罪で、有罪となるには、改ざんが意図的に行われたことに加え、もう一つの犯罪を隠蔽する意図があったことを12人の陪審員が全員一致で認定する必要がある。トランプ氏はこのほかに3つの刑事事件で起訴されている。

裁判をバイデン氏による不当な選挙妨害、政治迫害と繰り返し主張してきたトランプ氏は、評議の開始後、法廷の部屋の外に待ち受けた報道陣に向かって「マザー・テレサでさえこれらの嫌疑を覆すことはできない。これらはでっちあげだ。国境と不正選挙の間で国は混乱している。裁判官があまりに相反しているので、息さえもできない状況だ」と不満を漏らした。「恥さらしだ。つまり、マザー・テレサはこれらの嫌疑を覆すことができない。でもどうなることか。見てみようじゃないか」と繰り返した。

聖人でさえ勝てない悪との戦いと言いたいのだろうか。マザー・テレサを持ち出した意図は明らかではないが、ネットでは敗北宣言と受け止めたユーザーが多いようだ。

「彼は自分が終わりだと分かっている!」

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「彼は罪を犯したと分かっているから、有罪判決を受ける覚悟をしている。でも自分をマザー・テレサと比較しながら裁判をでっちあげと呼ぶとは。なんて哀れな臆病者だろう」

マザー・テレサと比べるのは無理があるといったツッコミも。

「マザー・テレサがポルノスターと寝るとは思えないけど」

「自分を聖人と比較するなんて、まったくの喜劇。起訴は彼に対する空想の陰謀などではなくて、捜査からもたらされたものだ」

「マザー・テレサがマイケル・コーエンを雇ったことは一度もないのは確か」

トランプ氏が自身の状況を歴史上の人物になぞらえることはしばしば。昨年の選挙集会では「ネルソン・マンデラになっても構わない。理由があってやっているのだから」と、長年の獄中生活に耐え、南アフリカ共和国のアパルトヘイト撤廃と民主化を率いた指導者と自らを比較した。最近では伝説のギャング、アル・カポネを起訴回数で上回っていると自慢げに語るなどしている。