飲酒運転で子供のいる相手を死なせた場合、加害者は養育費を払わなければならない、テキサスで新法スタート

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テキサス州では今後、飲酒運転で子供の親または保護者を死亡させた場合、加害者は養育費を支払わなければならない。

同州で新たに施行された新法によると、加害者は子供が18歳になるまで毎月養育費を支払わなければならない。費用は裁判所が決定し、収監中であることを理由に負担できない場合、釈放後一年以内に支払いを開始しなければならない。

法律は「ベントレーの法」と呼ばれ、2021年にミズーリ州で初めて提出された。同州在住のセシリア・ウィリアムズさんの働きかけにより、全国的に導入を検討する動きが拡大している。テネシー州では昨年、他州にさきがけて、初めて同様の法律が成立した。

ウィリアムズさんは2021年4月、飲酒運転者が起こした衝突事故で、息子夫婦と孫2人を失った。現在、残された当時7歳のベントレーちゃんと5歳のメイソンくんを養育している。

テキサス州の施行を受け、ウィリアムズさんは地元メディアの取材に「法に関与し、飲酒運転による事故がどのような結果をもたらすのか理解しようと努めてきた」とした上で、「ほとんどの人々は保護観察処分で、正義などないという共通点があることがわかった。再犯者も繰り返し見てきたが、数年間刑務所に入ることはあろうが、それだけだ」と語った。

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テキサス州の法案は今年5月に両院を超党派で通過し、6月にグレッグ・アボット知事の署名によって成立した。