米国務省 中国全土に「レベル4」渡航中止を勧告

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米国務省は30日、世界保健機構の緊急事態宣言を受け、中国への渡航警戒レベルを3からレベル4に引き上げ、国民に対して渡航をしないよう勧告した

同省は「中国の武漢市で最初に確認された新型コロナウイルスにより、中国への旅行はしてはならない」と述べ、事前通告なく渡航制限が実行される場合に備えるよう注意を促した。

また、現在中国に滞在中の米国民は、「商用の方法」で出発を検討するよう呼びかけた。

同日、米疾病予防管理センター(CDC)は、シカゴで初めての国内感染のケースが確認されたと発表した。患者の男性は、最近武漢市から帰国した妻から感染した。

中国国家衛生健康委員会の発表では、31日朝の段階で、感染者は9,692人で、感染による死者は213人に達した。

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現在、中国以外に「生命に関わるリスクの可能性が高い」として、国務省が現時点でレベル4に指定しているのは以下の地域。

・イラク
・イラン
・マリ
・中央アフリカ共和国
・ベネズエラ
・イエメン
・南スーダン
・ブルキナファソ
・シリア
・ソマリア
・アフガニスタン
・北朝鮮
・リビア

デルタ航空 中国行きフライトを全便停止

デルタ航空は31日、米国から中国行きのすべてのフライトを一時的に停止すると発表した

発表によると、2月6日から4月30日までフライトの運行を停止する。欠便による影響を受ける利用客には、返金申請や、追加の選択肢に関する情報について航空会社に相談するよう呼びかけている。

USA TODAYによると先週木曜日、28,000人の客室乗務員を代表するアメリカン・エアエアインの客室乗務員の組合は、航空会社と政府に対して、中国発着便の運航を停止するよう求めていた。15,000人のパイロットを代表する旅客機パイロット協会(PAA)は運航停止を求め、ダラスで訴訟を提起している。