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プーチン大統領のダウンジャケット、お値段は?

西側諸国の厳しい経済制裁がもたらす国民の生活水準の低下を心配する声をよそに、プーチン大統領の高級品嗜好は健在のようだ。

クリミア併合から8年を迎えた18日、プーチン氏はモスクワのルジニキ競技場で開かれたイベントで、20万人の聴衆を前に、ウクライナに対する自称「特別軍事作戦」は、「ネオナチと過激ナショナリスト」による「大量虐殺」を阻止するためなどと正当性を主張。「兵士がこれほど団結するのは長らくなかった」と称賛した。

この一方で、プーチン氏がこの日着用していたダウンジャケットの値段に、密かに注目が集まっている。

英メディアMetroによると、プーチン氏のジャケットは150万ルーブル、英ポンドで1万500(約165万円)にのぼる。ジャケット下に着ていたタートルネックのセーターも3,200ポンド(約50万円)の高級品だという。

専門家によると、イタリアの高級ブランド「ロロ・ピアーナ」(Loro Piana)のもので、ジャケットの値段はロシア人の平均月収の25倍に相当するという。一部では、プーチン氏の装いが「かさばって」見えた、との指摘もあり、ジャケットの下に防弾ベストを着ていたのではないかとの噂もある。

プーチン氏は2019年、ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談した際にも、605ポンド(約10万円)のスニーカーを履いて公の場に姿を見せた。普段から高級時計ブランド「ブランパン」のレマン・アクアラング、グランディトというモデルの腕時計(8,800ポンド)を着用していることが知られている。

ちなみに、プーチン氏はロロ・ピアーナがお気に入りのようで、2015年に同ブランドの上下のジャージを着用して筋トレするマッチョな写真を公開し、話題になったことがあった。

英紙インディペンデントによると、ブランド創業家のピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナ氏は地元新聞社の取材に、プーチン氏のダウン着用に「当惑している」と話したという。

プーチン氏が公に姿を見せるのは稀で、理由はウクライナとの紛争に加え、新型コロナウイルスを極度に恐れているためとも言われている。演説を終えステージを降りる際に足を引きずっていた様子も見られ、以前から指摘されていたパーキンソン病説など、健康状態に関する噂が再燃した。

演説でプーチン氏は、ウクライナへの「特別軍事作戦」は「成功を収めている」と強調。聴衆がロシア政府と侵攻への支持を示す「Z」と白い文字で書かれた旗を掲げ、「ロシア、ロシア、ロシア」と叫ぶ一幕もあった。なお、イベントに参加した人には、500ルーブル(約550円)が支払われたとも報じられており、雇用先から参加を命じられたとする人もいたという。

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