イラン訪問のプーチンに影武者疑惑、ウクライナ側が主張

先週イランを訪問したロシアのプーチン大統領が、影武者を使用した疑惑が浮上している。ニューヨークポスト紙が伝えた。

プーチン氏をめぐっては、血液性のがんではないかなどの重病説が後を絶たないが、そうした中、ウクライナの情報筋は、最高指導者ハメネイ師らと面会するためにイランを訪れたプーチン氏は、普段より動きが軽快で、周囲に抜かりなく注意を払っていたと指摘したという。

ウクライナ国防省の情報総局トップ、キリロ・ブダノフ准将も、ウクライナのメディア「1+1」に、イラン訪問時のプーチン氏の快活な様子は、本人らしくなかったと主張するなど、影武者説を支持する考えを示唆。さらに「ヒントを与えるに留めておくが」と前置きした上で、「飛行機を降りる瞬間のプーチン氏を見てください。プーチン氏だと思いますか?」と述べた。

プーチン氏が旧ソビエト諸国以外で国外を訪問するのは、今年2月のウクライナ侵攻以来初めて。ハメネイ師やライシ大統領と会談を行ったが、米情報機関は、訪問中に爆撃機を含む無人機「数百台」を対ウクライナ戦用に購入するための協議が行われた考えを示唆している。

プーチン氏の影武者疑惑については今年5月、テレグラムチャンネル「General SVR」内で、プーチン氏が手術を受ける間、必要な場合に備えて影武者を用意していたという内容が伝えられた。同チャンネルはさらに、プーチン氏が執務を継続していると見せかけるため、近く会議に出席したり法案に署名したりする様子を事前録画した映像が流れる、とも予言した。

General SVRの運営元はロシア対外情報庁の元高官を自称しており、これまでも反プーチンの情報を何度も投稿している。

影武者を使うという案が実在したことはプーチン氏自身も2年前のインタビューで認めている。それによると、2000年代初め頃、保安上の理由で職務を影武者に代行させる機会があったが、この時は最終的にプーチン氏自身が拒否したという。

一方、米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は先週、プーチン氏は「完全にいたって健康」と公言し、重病説を真っ向から否定した。CIAの最新の推計では、ウクライナとの紛争でこれまでに1万5,000人のロシア兵が死亡したとしている。