NYホットドッグ早食い選手権、動物愛護の抗議者乱入

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ニューヨークの独立記念日の恒例行事、ネイサンズ・ホットドッグ早食い選手権で、動物愛護を訴える抗議者が乱入する騒動があった。

騒動があったのは、男性部門の競技の最中。14回の優勝歴を誇る絶対王者、「ジョーズ」ことジョーイ・チェスナット選手(38)が、17個目のホッドッグを口に押し込んだ直後だった。

ダースベイダーのマスクを被った男性が、突如ステージに乱入。チェスナットと司会者の間に割り込み、「Expose Smithfield Death Star」と書かれた黒いプラカードを掲げた。

ホットドッグ選手権は、まさに食の格闘技。殺気だったステージでの抗議活動は、無謀だったようだ。

突き飛ばされたチェスナットは一瞬驚いた表情を見せたものの、すかさずチョークホールドをしかけ、ダースベイダー男をノックダウン。後方へと追いやった。

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撮影された動画では、ストームトルーパーの仮面を被った抗議者2名が乱入する姿も映っている。チェスナットを追うジェフリー・エスパー選手は、騒動に目もくれず、ひたすらホットドッグを食べ続けた。抗議者らはその後、警察に拘束されたという。

ちなみにプラカードにあった「Smithfield」というのは、バージニア州にある食肉加工会社、スミスフィールド・フーズ社を差したものだと報じられている。同社はネイサンズに豚を供給している。

「Direct Action Everywhere」は、拘束された抗議者の写真とともに、スミスフィールドは「動物や労働者の虐待、汚染にさらされた企業だ」とツイートした。

なお動物愛護団体のPETAは、同社の工場では毎年、世界最多の3,000万頭の豚が屠殺されており、飼育方法が虐待的だと非難している。

思わぬ横槍が入ったことで、自身が持つ最多記録(76個)には及ばなかったものの、チェスナットは10分間で63個のホットドッグを平らげ、15回目の優勝を果たした。

なお女性部門では、産休を経て、2年ぶりに大会復帰した須藤美希選手(36)が40個を食べ、8回目の優勝。早食いの女王に返り咲いた。2人は「マスターベルト」と賞金1万ドル(約135万円)を獲得した。