ネイサンズホットドッグ早食い大会 知っておきたい5つのこと

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独立記念日に開催されるニューヨークの恒例行事といえば、ネイサンズホットドッグ早食い大会(Nathan’s Hot Dog Eating Contest)。1970年代からブルックリンのコニーアイランドで開催されるイベントには、毎年3万人以上が応援に訪れる。

選手に与えられた時間は10分間。昨年は、男性部門はジョーイ・チェスナット選手(5年連続)、女子部門はスドー・ミキ選手(7年連続)が優勝を果たし、ともに大会新記録を更新した。

これまでの最高記録は

大会最高記録は、男性部門は「ジョーズ」ことジョーイ・チェスナット(Joey Chestnut)選手の75個。女子部門は、日系のスドー・ミキ(Miki Sudo)選手の48.5個。両選手は昨年、自身の持つ最高記録を更新している。

優勝賞金は?

2021年の優勝者には、チャンピオンベルトの「マスタードベルト」と賞金10,000ドル(約110万円)が授与される。2位は5,000ドル、3位2,500ドル、4位1,500ドル、5位1,000ドルとなっている。

今年は男子部門は17人、女子部門には13人が出場する。世界記録保持者のスドー・ミキ選手は、今年の出場を見送った。

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なおCelebrity Net Worthによると、13回の優勝回数を誇るチェスナット氏の推定資産額は、約200万ドル(2.2億円)だという。

日本人が貢献

「コビ」こと小林 尊選手が2001年に参戦して以降、早食い大会の優勝記録は大きく伸びた。2000年の優勝記録は25個だったが、2001年に小林選手は50個を食べ、初優勝を果たした。小林選手はそれ以降2007年にチェスナット選手に敗れるまで、6大会連続で優勝している。

2019年には、小林選手とチェスナット選手の戦いを描いたドキュメンタリー番組「ザ・グッド、ザ・バッド、ザ・ハングリー」(The Good, The Bad, The Hungry)がESPNで放送された。

大会はいつから

ホットドッグ早食い選手権は1916年に「4人の移民が集まり、誰が最も愛国心があるかを示すためにスタートした」と言われている。
しかしこれは、広告代理店が仕組んだ広告戦略で、実際にスタートしたのは1972年頃。その前には大会の記録が存在していなかった。代理店のパブリシティ戦略は功を奏し「独立記念日=ホットドッグ」というイメージを見事作り上げ、ホットドッグの売上に大きく貢献した。

なおネイサンズは今年、イベントの一環として、10万個のホットドッグをニューヨーク市のフードバンクへ寄付する。

試合を見るには?

2020年は新型コロナウイルスの影響で無観客で実施されたが、今年は観客を入れて開催する。地元野球チーム「ブルックリン・サイクロンズ」の本拠地、メイモナイズ・パーク(Maimonides Park、元MCUパーク)で開催する。
女子部門は午前10時45分から、男子部門は正午からESPNで独占で放送される。