ニューヨーク老舗ステーキハウス「ピータールーガー」東京に出店

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ピータールーガー
©mashupNY

ニューヨーク発、米国を代表する創業130年の老舗ステーキハウス「ピーター・ルーガー・ステーキハウス」(Peter Luger Steakhouse)が、2020年に東京店をオープンすることが明らかになった。
ピーター・ルーガーは、1887年にブルックリンで店舗をオープンさせた。USDA(米農務省)が格付けする最高級のプライムビーフを使用した、ドライエージング(熟成)肉のポーターハウス・ステーキが同店のシグネチャー。ミシュランガイドや、ザガットに30年以上ランキングされる人気ステーキハウスとして、全米に名を馳せている。

同店が、日本展開のパートナーとして選んだのは、ワンダーテーブル社(Wondertable, Ltd)。「鍋ぞう」や「モーモーパラダイス」などの飲食店を国内外で展開し、ダニー・マイヤー(Danny Meye)氏が創業したユニオン・スクエア・カフェ(Union Square Cafe)や、ロサンゼルスのステーキハウス、ロウリーズ(Lawry’s)などの東京店を成功に導いてきた。

ピーター・ルーガーのCEO、エイミー・ルーベンスタイン(Amy Rubenstein)氏は、東京におけるアメリカンビーフの需要の高まりと、ワンダーテーブル社の店舗運営能力を評価し、東京への出店を決意したという。ニューヨークで提供するUSDAプライムビーフを、東京にも輸出すると声明で述べている。

EATERによると、同社とワンダーテーブルは、3年間に及び東京店展開の話し合いが行ってきたという。日本の展開にあたっては、ピーター・ルーガーが肉の選別やトレーニングを担当することになり、今年3月より、アメリカンビーフを東京に供給する方法についての取り組みをスタートさせた。

ニューヨークの味と雰囲気を提供

ピータールーガーステーキハウス
Peter Luger Steak House ©mashupNY

現在米国では、和牛や神戸牛が人気となっているが、ピーター・ルーガーでは、それらを提供する予定はないという。「我々のアイデンティティは、USDAプライムビーフと結びついている」と4代目となる共同経営者の1人、ダニエル・タートル(Daniel Turtel)氏はEATERに語っている。
「現在日本におけるアメリカンビーフの需要は爆発的に高まっている」と共同経営者の1人、タートル氏は述べ、すでに多くの業者が東京に肉を輸出しており、品質の保持についても不備はないだろうとしている。

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また、東京店では、ニューヨーク店同様、熟成のための大型のドライエイジングルームやキッチンを設ける予定だという。店は、都心を検討しており、150席程度で、木製のフロアにウッドパネルの壁面を施し、ニューヨーク店のような雰囲気を再現したいと考えている。

ロサンゼルスやラスベガスなど他のエリアへの出店の可能性については、「これは祖父の偉大なるレストランで、(拡大を検討するのは)我々にとって大変重大な事項です。多くの不安や思慮、内部の葛藤もある。」と共同経営者のデヴィッド・バーソン(David Berson)氏は述べた。そして、「(出店は)私たちが探し求めている全てのことに合致するように思えますし、我々のビジョンを実行できると、大きな自信を持っています。と期待を語った。
同店の担当者は、Food & Wineに対して、現在のところ、東京店以外のオープン予定はないと語っている。

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