あの企業が大慌て?セックス・アンド・ザ・シティ続編 米配信開始

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9日米国で配信がスタートしたHBOドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の続編「アンド・ジャスト・ライク・ザット」(And just like that …)。
初回から波乱含みの展開で、ファンを驚かせたが、最もショックを受けたのは、ハイエンドな家庭用エクササイズ機器で知られるペロトン社だったかもしれない。

1998年に放送を開始したSATCでは、マンハッタンの女性たちの奔放なライフスタイルがセンセーションを呼び、主人公らが身につけたマノロブラニクのハイヒール、フェンディのバゲットバッグ、グッチのファニーパックなど様々なヒットアイテムが生まれた。

50代となった主人公たちの「新たなチャプター」が描かれる新作をきっかけに、どのようなトレンドが誕生するのか注目したいところだ。

予期せぬプロダクトプレイスメント

ここからはネタバレとなるので、知りたくない読者は、読み進めないでほしい。

第1話では、友人のシャーロットから、娘のピアノのリサイタルに来てほしいと強く頼まれたキャリーは、ある晩、夫のミスター・ビッグを家に残して、出かける。

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パンデミック中から、ペロトンのエアロバイクと、そのインストラクターに熱を上げているビッグは、エクササイズをしながら、留守番をすると約束。
キャリーは「あのふしだらなアレグラ(インストラクターの名前)に、またねって言っておいて」とジョークを告げて出かけるが、これが夫との最期の会話となってしまう。

なお、アレグラは、実在するペロトンのカリスマインストラクター、ジェス・キング氏が演じている。

画面越しのアレグラの指導で一汗流したビッグは、シャワーを浴びようとしたところで、心臓発作に見舞われる。
リサイタルから戻ったキャリーは、倒れた夫を発見。ビッグは、キャリーの腕の中で息を引き取る。

ペロトン社は、キング氏の出演や、自社製品の使用について、事前に把握していたが、プロットは伝えられていなかったという。

同社の広報、デニス・ケリー氏は、バズフィードに対し、バイクはHBOが独自に調達したものと述べつつ、「ペロトンは、エピソードでバイクが使用されること、ジェス・キングが架空のペロトンのインストラクターを演じることを知っていた」と説明。一方で「守秘義務を理由に、HBOは、ペロトンを取り巻くシーンの文脈を開示しなかった」と述べた。

さらに、ペロトン社の「健康およびウェブネス諮問委員会」メンバーのスザンヌ・スタインバウム医師も、ロサンゼルスタイムズの取材に「私のようなSATCファンが、ミスター・ビッグの心臓発作による死の知らせに驚いたのは確かだ」と述べた上で、「ビッグは、カクテルや葉巻、特大ステーキなど、いわゆる贅沢なライフスタイルを送り、シーズン6で、心血管イベントで倒れた時、深刻な危険に直面していた」と説明。「これらのライフスタイルの選択と、よく重要な要因とされる家系が、死の原因である可能性がある」と、専門家兼ファンならではの解説をした。

続けて「ペロトンのバイクに乗ることは、彼の心血管イベントを遅らせるのに役立ったかもしれない」と指摘。「心臓関連の死の80%は、生活習慣、食事、運動を変えることで防止が可能だ。心臓発作の25%は、ミスター・ビッグのように、すでに問題を抱えている患者だが、それでも治療が可能」と述べ、「ここでの教訓は数値を把握しなさいということ。常に医者に相談し、検査をして、防止策を講じることが大切。ペロトンは、乗っている間に心拍数を追跡するのに役立つため、安全に利用できる」とアピールした。

同社は、パンデミック中にジムが閉鎖されたことが追い風となり、需要が急増。2020年に株価が400%以上上昇した。

この一方、ルームランナーのローラーに子供が引き込まれ、骨折や死亡するなどの事件が相次いだことから、今年5月にリコールを発表している。

ちなみに同社の9日の株価は、年初来最安値の40,70ドルで取引を終えた。