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ニューヨーク公共図書館 延滞料を廃止したワケ

ニューヨーク公共図書館(NYPL)は5日、貸出期限を越えた場合の延滞料を廃止すると発表した

これまで15ドル以上の延滞金が発生した場合、図書カードの利用が停止されていた。停止となったアカウント数は40万件以上で、このうちの半数以上は、「ニーズが高い」地域の住民だという。また30%が、子供や10代の若者だった。今回の規定改定により、過去の延滞料金も免除される。

なお、2019年度に回収した延滞料の総額は約320万ドル(約3.5億円)だった。

NYPLは声明で、延滞料の障壁を取り除くことで「知識や機会を無料化し、皆にアクセスしやすくするという図書館の使命を果たすことができる」と発表している。

アンソニー・マークス(Anthony Marx)館長は、延滞料のシステムは「時代遅れかつ、効果のないやり方」だと説明。低所得の住民にとって、利用の妨げになると述べ、改定は「公平な社会に向けた第一歩」と語った。延滞料が責任や倫理を教えるものだという指摘には、同意できないと主張している。

なお紛失した場合は、従来通り弁償しなければならない。1カ月間延滞した場合は、紛失とみなされるが、返却した場合、弁償は不要だという。アカウントが停止された場合も、コンピューターや電子書籍、デジタルサービスは引き続き利用できる。

Urban Library Council によると、全米(サフランシスコやシカゴ、フィラデルフィア、シアトルなど)で270館以上の図書館が、延滞料を完全または部分的に免除している。
サンフランシスコ公共図書館では、延滞料金の撤廃後に返還された書籍は、前年と比較して53%増加したという。

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