道路横断中のスマホ禁止 NY州で法案提出

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危険だとわかっていても、無意識にやってしまいがちなスマホ歩きが、ニューヨークでは違法行為となるかもしれない。

ニューヨーク州議会上院に先週、携帯電子デバイスを使用しながら道路を横断することを禁じる法案が提出された。

法案によると、デバイスには、携帯電話、タブレット、ラップトップ、ゲーム機器のほか、入力や送受信、テキストを読むことに使用するすべての機器が含まれる。

法案が成立した場合、横断中のテキストやメール確認、ネット検索、写真の閲覧や撮影、送信、ゲームプレイといった行為が禁止される。なお、緊急の場合は例外とされる。

英ガーディアンによると、法案を提出したJohn Liu議員は「(法案は)電話で通話ができないとしているわけではない」と通話行為を禁じていないことを明らかにしている。

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違反が見つかった場合、反則金が科される。初めての違反では25ドルから50ドルだが、18ヶ月以内に3回以上違反した場合は、最大で250ドルを支払わなければならない。

同様の法案は昨年、下院に提出された。上・下両院で投票を行うには、まず輸送委員会を通過する必要がある。CNNによると、輸送委員会のティム・ケネディ委員長は、現場の形式では支持しないとし、「すべてのニューヨーカーの保護と安全を第一優先にしているが、私にとっては行政の行き過ぎのように見える」と、議論が必要との見方を示している。

ホノルルでは同様の法案が2017年に成立している。

ニューヨーク州では運転中のスマホ利用に対する規制を強化しており、違反するごとに罰金+5ポイント減点を与えられる。18ヶ月以内に違反が11ポイントになると、免許停止となる。