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メラニア夫人のNFTオークション 落札めぐる「謎」

先月実施されたメラニア夫人のNFTオークション企画に関し、資金の流れに「奇妙な」動きがみられるという。Viceが伝えた。

メラニア夫人が出品したのは、2018年4月にマクロン仏大統領をホワイトハウスで迎えた際に着用した帽子と、夫人の水彩画、NFTアートの3点セット。

先月4日の発表資料によると、オークションの入札は仮想通貨SOLに限定。1月11日に25万ドル相当からスタートし、収益の一部を、孤児たちの教育支援に充てるとしていた。

ニューヨークタイムズによると、終了時点の入札件数はわずか5件で、最高入札額は1,800SOL(約17万ドル相当)だった。SOLが下落した影響で、開始価格(25万ドル相当)よりも、大幅に値が下がったことから、同紙は「仮想通貨市場の値崩れの犠牲になった」と報じた

Viceによると、マザーボードと独立したリサーチャーの調査の結果、落札者の購入資金は「メラニア・トランプ自身、または少なくとも、夫人のためにオークションを設定した人物」が出どころであることが判明したという。

終了間際の1月25日、落札者(ウォレットアドレス「497Z~」)は、別のアドレス(「3CTu~」)から1,800 SOLを受け取っていたが、この資金はもともと、オークション作成者(「39ui~」)から提供されたものだった。オークション終了後、オークション作成者(「39ui~」)は獲得した1,800 SOLを「3CTu~」に送金した。この後、「3CTu~」は1,800 SOLを168,313.24 USDCにスワップしたことも、パブリックレコードからわかったという。

同サイトは「言い換えれば、メラニア・トランプNFTの勝者は、NFT作成者そのものから金を得て、NFTの作成者に関連するアドレスが、金を取り戻した」と指摘。理由として、SOLの価格が期待に沿わず、メラニア氏サイドが、現金で支払う人物からオファーを受け、オークションを落札するために、この一部をSOLに変換した可能性も考えられるとしつつ、それでも、中間のウォレット(「3CTu~」)の説明がつかないとしている。

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