共和党トップのマコーネル氏 会見中に2度目の硬直、医療専門家の見解は?

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共和党のミッチ・マコーネル院内総務(81)が、記者会見中に固まる出来事があった。

30日、ケンタッキー州のコビントンで会見を開いたマコーネル議員は、記者から2026年の出馬について質問を受けた。

質問を2回聞き返した後、「それは・・」と話し始めた直後、口を結び一点を見つめて固まった。

側近がすぐに近づいて「2026年の出馬についての質問ですが、聞こえましたか」と聞くと、かすかな声で「はい」と答えた。

約30秒ほど経過した後、我に返ったかのように「OK」と言って、会見を続けた。

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マコーネル氏は、7月に議会議事堂で開いた定例会見の最中にも同様の症状が見られた。国防権限法案の進捗について話しはじめてまもなく、約20秒にわたって何も言わずに真っ直ぐ前を見つめた。

水曜日の会見では、最後にトランプ氏についてコメントを求められると「共和党だろうが民主党だろうが、大統領選についてはコメントしない」といつもどおりの回答を述べた。

マコーネル氏は今年3月9日、首都ワシントンのホテルでプライベートディナー中に転倒し、脳震盪と軽度の肋骨骨折を負った。数日間入院した後、リハビリ施設を経て 3月25日に自宅に戻り、4月17日に議事堂に復帰した。

7月の会見後、マコーネル氏が今年に入ってさらに2回転倒していたと報じられた。CNNによると、そのうちの一つは2月にフィンランドの大統領を訪問した際の出来事で、マコーネル氏は車から降りて会談に向かう途中に転倒したという。

FOXニュースのコントリビューターで、ニューヨーク大学の臨床医学博士のマーク・シーゲル氏は、パーキンソン病の可能性があるとし、「後の段階では、体がこわばる場合がある」と語った。

さらに、こうした場面で周囲が脳卒中ではないかとパニックになっていないことの説明にもなると指摘。脳卒中であれば治療に急行するだろうと加えた。

発作の可能性を探るためにはMRIや脳波検査を行うが、パーキンソン病であればそれを自覚しており、医師が定期的に診断をしているとも指摘した。

断定はできないと前置きをしつつ、「もし彼が神経疾患の後期段階にあるとしたら、辞任を検討すると思う」と語った。

脳神経外科医のサンジェイ・グプタ氏もCNNの番組で、発作に襲われた可能性もあるとしつつ、「パーキンソン病のような病で、薬が切れた時のようなものかもしれない。薬の効果が切れ始めると、こわばる症状が現れることもある」と語った。シーゲル氏と同様に、側近らが驚いていない点に注目したと述べ、「頻繁に起きている印象を受けた。これが初めてのこと、あるいは未知のことであれば、少なくとももっと早く医者に連れて行こうという焦りや関心があっただろうと思う」と語った。