上院共和党リーダー トランプ氏の弾劾訴追を歓迎?

上院共和党のリーダー、ミッチ・マコーネル院内総務(ケンタッキー)は、トランプ氏弾劾の動きを「歓迎」しているという。ニューヨークタイムズが、同氏の考えを知る人物の話として伝えた。

マコーネル氏は側近に、トランプ大統領は弾劾に相当する違反を犯したと考えており、民主党が弾劾訴追に動いたことは、トランプ氏を党から追放するのを容易にするものであり、歓迎していると話したという。

なお、マコーネル氏は議会の演説でバイデン氏の勝利を認めた12月中旬以降、トランプ氏と話をしていないという。

さらに同日、AXIOSは、マコーネル氏が弾劾裁判で有罪票を投じる可能性は五分五分以上だと、情報筋が話していると伝えた。

同氏に近い共和党幹部は「上院の体制支持者らは、反革命を推進している」とも話したという。マコーネル氏は「大統領とその支持者による攻撃から上院と体制を防衛するための戦い」が、自身のレガシーになると認識しているという。

マコーネル氏が有罪評決に傾く場合、共和党中道派は、党幹部からの報復を恐れずに大統領の罷免に賛成を投じることが可能になる。

下院民主党は、11日に「暴動の扇動」の弾劾条項を含む決議案を提出しており、13日に採決を実施する見通し。ペロシ下院議長は12日、弾劾裁判で検察官役となる9人の弾劾マネージャーを指名した。

リードマネージャーはジェイミー・ラスキン議員(メリーランド)で、このほかにダイアナ・デゲット議員(コロラド)、デイビッド・シシリーン議員(ロードアイランド)、ホアキン・カストロ議員(テキサス)、エリック・スワルウェル議員(カリフォルニア)、テッド・リュウ議員(カリフォルニア)、ジョー・ネグース議員(コロラド)、マデリーン・ディーン議員(ペンシルベニア)、ステイシー・プラスケット議員(ヴァージン諸島)が指名された。

前回の弾劾裁判では、アダム・シフ議員(カリフォルニア)が弾劾マネージャーを率いた。

タイムズによると、下院共和党のケビン・マッカーシー院内総務は個人的には弾劾に反対しているが、共和党議員らに反対票を投じるよう正式に働きかけないことを決断しているという。

共和党下院ではナンバー3のリズ・チェイニー議員(ワイオミング)が12日、「職責と憲法への宣誓に対する、大統領によるこれ以上の裏切りはない」とトランプ氏を非難。党内で初めて、弾劾決議案に賛成票を投じる考えを明らかにした。

12日、マリーンワンでテキサス州アラモに向かう前、記者団の前に姿を現したトランプ氏は、弾劾は「政治史上最大の魔女狩りの続き」と述べ、「まったくばかげている」と批判。「大変な危険を起こしており、怒りを起こしていると思う」と語った。また訪問先で事件の個人的な責任について聞かれると、自身のスピーチは「完全に適切だった」と言明した。