米ケンタッキー 植物ベースのチキンを検討か

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米ケンタッキーフライドチキンは、普及が進む植物由来の代替肉市場に関心を強めている。

CNBCによると、ケビン・ホックマン社長は、直ちに代替肉の試験を行う計画はないとしつつ、大手数社とミーティングを予定していることを明かした。

ホックマン氏は「どのようにそれ(代替肉)が発展するか。ビーフがそうであるように、チキンも人気となるか。我々のカスタマーが喜ぶものかどうか、理解することが重要だ」と関心を語った。

代替肉では、ビーフやソーセージを中心に市場が拡大している。4月にインポッシブルフーズ社の代替肉を使用した「インポッシブルワッパー」を試験導入したバーガーキングは、テストの好感を受け、年内に全国展開する意向を示している。このほか、カールスジュニアやTGIフライデーズ、デル・タコでは、5月にナスダック上場をはたしたビヨンドミート社の代替肉をメニューに加えている。さらに先週、大手ピザチェーンのリトル・シーザーズは、インポッシブル・フーズのソーセージを使用した「インポッシブル・シュプリーム・ピザ」の試験販売を行うことを発表した。

メーカーでは、インポッシブルフーズとビヨンドミートに加え、食肉加工大手のタイソン・フーズが独自製品の発売を準備しているほか、ネッスル傘下のスウィートアースは今秋、ベジバーガーの投入を計画しているという。

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なおビヨンドミート社はチキンストリップを過去に販売していたが、現在は製造を中止し、改良に取り組んでいるという。