ケイティ・ペリー「ブラックフェイス」シューズに非難。商品取り下げ

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米歌手ケイティ・ペリー(Katy Perry)のブランドで、ブラックフェイスに似たデザインのシューズが販売されていたことが分かった。TMZによると、顧客からの苦情を受け、小売り店のディラーズ(Dillards)とウォルマート(Walmart)では、該当の商品を取り下げた。

問題のシューズ「Ora Face Block Heel」は、ブラックのアッパー部分に赤いリップと目、鼻がついたデザイン。価格は129ドル。デザインは2種類で、ベージュカラーも販売されている。

黒い肌に分厚い赤い唇は、黒人をステレオタイプ化した扱った米国の歴史から、人種差別的な表現とみなされている。

関係者がTMZに明かしたところによると、ケイティ・ペリーは「人種差別や不快な思いをさせるつもりはなかった。」と述べたが、「敬意と慎重を期して、商品を取り下げることを決意した。」と語っているという。

ケイティ・ペリーは過去にも、「This Is How We Do」のミュージックビデオで髪をコーンローにしたり、2013年のアメリカンミュージックアワードで芸者の衣装を着用したりして、非難されている。

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相次ぐブラックフェイスの指摘

伊高級ブランド、プラダ(Prada)の架空のキャラクター「プラダマリア」(Pradamalia)の店頭ディスプレイに始まり、先日はグッチ(Gucci)のセーターがブラックフェイスに類似しているとして非難を浴びた。両社ともに謝罪し、商品の販売停止を発表した。

騒動後、グッチとコラボレーション商品を販売中のハーレムの仕立て屋、ダッパー・ダン(Dapper Dan)氏は声明を発表。「ブランドである前に、私は黒人だ。説明責任なしに、包括性はありえない。全員に説明する義務がある」と述べ、グッチの最高経営責任者(CEO)が今週ハーレムに来て、ダン氏とやコミュニティのメンバー、他の業界のリーダーと面会することを明かした。

政界でも、バージニア州のラルフ・ノーマン(Ralph Northam)州知事と、マーク・へリング(Mark R. Herring)司法長官が、学生時代にマイケル・ジャクソンやラッパーのカーティス・ブロウを模倣して、ブラックフェイスを行っていたことが、相次いで明らかとなった
ノーマン州知事の学生アルバムには、隣には白人至上主義団体KKKの白装束をまとった人物が映っており、問題視されている。