プラダがブラックフェイスのディスプレイで炎上 謝罪へ

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イタリアのラグジュアリーブランド、プラダ(Prada)の店頭ディスプレイが人種差別的だとして、人権弁護士らから多くの非難を浴びた。その翌日、店はディスプレイを撤去。プラダグループは謝罪し、商品の販売中止を発表した。

人権弁護士のChinyere Ezieさんは12日、ニューヨークのソーホー店でブラックフェイス風のキャラクターが陳列されているのを発見し、「容認できません。人種差別のイメージというのは明白で、弁明の余地はない。」とソーシャルメディアに投稿した

プラダマリア」(Pradamalia)と名付けられたプラダのホリデーコレクションは、モンキー風のキャラクターを含む7種類の架空のキャラクターで構成され、レザー財布やキーチャーム、ネックレスなどが販売されている。

550ドル(約62,300円)のキーチャームは、茶色の肌に分厚い赤い唇で、黒人をステレオタイプとして描く人種差別的なイラストに似ているとEzieさんは指摘する。

投稿には多くの非難の寄せられ14日朝、ソーホー店のディスプレイは撤去された。

プラダは謝罪。NY人権委員会が調査へ。

プラダは、キャラクターについて「想像上の生物で、現実社会のものを意図しておらず、ブラックフェイスでもない。」と述べ、全ての人種差別は許されず、誰かを侮辱したり、不快にさせる意図は決してなかったとして謝罪声明を発表した。商品の陳列や販売も中止するとしている。

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ニューヨーク市人権委員会(The NYC Commission on Human Rights)は14日、商品やディスプレイは人種差別やハラスメントに該当するとして、正式にプラダへの調査を開始すると発表した。

Ezieさんは、「一見何事もないように思えるが、これは役員らにダイバーシティが必要とされる証拠だ。もし黒人の友人がいれば、せめてアメリカ人の友人がいれば、これを未然に防ぐことができただろう。」とPIX11に語っている

相次ぐアパレル企業の炎上

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