メラニア夫人 「ドレスを着たトランプ」にご立腹?

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昨年のアリゾナ州知事選では敗北したものの、強烈なトランプ支持を打ち出しMAGAの新たな顔となったケリ・レイク氏を、メラニア夫人は快く思っていないのかもしれない。

デイリー・ビーストの記者、ザック・ペトリッツォ氏は、先週末に配信されたポッドキャスト番組で、レイク氏が、フロリダの邸宅マール・ア・ラーゴに頻繁に出入りしていると報じたピープル誌の記事に触れ、夫人を怒らせるものだと説明。この種の見出しは、通常はゴミ箱行きにするトランプ氏も、ほおっておかないと述べ、「彼はメラニア夫人に会わなければならないからだ」と語った。

マージョリー・テイラー・グリーン下院議員とともにトランプ氏のランニングメイトになる可能性が囁かれているレイク氏だが、ペトリッツォ氏は、こうしたことが原因で候補者リストの最下位に落ち込んだと主張した。

ピープル誌は先月、情報筋の話として、レイク氏が、メラニア夫人以上にマール・ア・ラーゴで時間を過ごしており、スイートルームに「事実上住んでいる」と報じた。

トランプ氏は夏の間、ニュージャージー州ベッドミンスターのゴルフクラブで過ごすことが知られているが、マール・ア・ラーゴには週末に姿を現し、メラニア夫人と夕食を共にすることが多いという。レイク氏がマール・ア・ラーゴでトランプ氏とどれほど会っているかは不明。レイク氏のスポークスパーソンは、報道を「ばかばかしい」と一蹴し、演説でマール・ア・ラーゴを訪問する際は、25年連れ添った夫とともにヒルトンホテルに宿泊していると反論している。

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前出のペトリッツォ氏はまた、MAGA候補として人気を獲得したレイク氏は、トランプ氏の一線を超えたとも指摘。「トランプを圧倒できる可能性」が、返ってトランプ氏から嫌厭されるとの考えを示した。

Kari Lake
20233月に開催されたCPACで演説するKari Lake氏 credit:lev radin / Shutterstock

昨年の知事選でトランプ氏の支持を得たレイク氏は、トランプ氏のスタイルを踏襲。テレビキャスター出身でありながらメディア批判を展開し、投票前から選挙の正当性を攻撃した。集会では「ドレスを着たトランプが私にとって最大の賛辞だ」と聴衆に訴えた。

世論調査で一時は対抗馬の民主党のケイティ・ホッブズ氏を上回ったが、約17,000票の僅差で敗北した。選挙後に結果を覆すために起こした訴訟は、負けが続いている。

政治ニュースサイトのAXIOSは5月、関係者の話として、郊外の白人女性票に弱点があることを自覚しているトランプ氏は、ランニングメイトに女性を検討しており、レイク氏をモデルと見ていると報じた。ただし、トランプ氏のある友人は同サイトに、レイク氏には弱点があると指摘。前大統領は、ランニングメイトが自分を凌駕するリスクを避けたいと思っていると語っている。