“アメ車を再び偉大に”…のはずがソ連製?共和党PR画像にツッコミ殺到

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共和党のX公式アカウントが投稿した“アメリカ自動車産業の復活”をアピールする画像が、ネットで思わぬ波紋を呼んでいる。

問題の投稿に写っているのは、黄色いクラシックカーの前でガッツポーズを決めるトランプ大統領と、「MAKING AUTOMOBILES GREAT AGAIN(自動車製造を再び偉大に)」というスローガン。さらに、「大きくて美しい法が偉大なアメリカ車の復活を牽引するだろう」と、先月成立したトランプ肝煎りの法案を自画自賛するコメントが添えられている。

ところが──ネットユーザーたちはすぐに“ある違和感”に気づいた。「この車、アメ車じゃなくない?」という疑問を、あるユーザーがAI「Grok」に問いかけると、「そのとおり。これはラーダ2105です」と即答された。

専門サイトによると、この車は正確には「ラーダ2101」と呼ばれる車種で、1970〜88年にソ連(後のロシア)で製造されていた。イタリアのフィアット124をベースに開発され、旧東側諸国で大衆車として普及したモデルらしい。

担当者がどこからこの画像を選んだのかは不明だが、写真素材サイト「PIXABAY」に同一と見られるフリー画像が掲載されている。アメリカ製造業の“黄金期”を象徴するつもりだったのだろうが、まさかのソ連車をチョイスするという痛恨のミス。

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支持者たちからツッコミや皮肉が相次いだ:

  • 「もっとちゃんとやってくれ。錆びたロシア車じゃなくてアメ車を見せろ」
  • 「恥ずかしいからこの投稿、削除しなよ」
  • 「これ、パロディアカウントじゃないの?」
  • 「SNS担当のインターンを即刻クビにすべき」
  • 「むしろ今のアメリカをよく表してる」

さらには陰謀論めいた投稿まで登場。

  • 「つまり、共和党がロシアの影響下にあると認めたってこと?」
  • 「これは“クラスノフ同士”を裏付ける証拠では?」
    (※トランプがKGBの協力者で、「クラスノフ」のコードネームを与えられているとする陰謀論

“アメリカの誇り”を演出するはずのビジュアルが、皮肉にも「東側の遺産」を掲げる結果に。このチグハグさこそ、いまのアメリカ政治を象徴しているのかもしれない。